プリンス関東参入戦“繰り上げ出場”決定から6日。3年生の気迫と1、2年生の巧さ噛み合った桐生一が実践学園撃破!
ゲキサカ / 2017年12月24日 8時21分
[12.23 高円宮杯プリンスリーグ関東参入戦1回戦 実践学園高 0-1 桐生一高 埼玉第2G]
高円宮杯U-18サッカーリーグ2018プリンスリーグ関東への参入を懸けた参入戦1回戦が23日に行われ、実践学園高(東京)と桐生一高(群馬)が激突。桐生一が1-0で勝ち、25日のプリンスリーグ関東参入決定戦(対東海大相模高)へ進出した。
東京都1部リーグを13勝3分2敗の成績で制し、選手権予選との2冠を果たしている実践学園に対し、桐生一は群馬県1部リーグで13勝2分3敗の2位。前橋育英高Bに優勝を譲っていた。だが、プリンスリーグ関東で優勝した前橋育英のAチームが17日のプレミアリーグ参入戦決勝戦で敗れたため、桐生一に“繰り上げ”で訪れたプリンスリーグ関東昇格のチャンス。出場が決まってからわずか6日後に迎えた一戦だったが、桐生一は3年生の気迫と1、2年生たちの巧さが光る内容で選手権出場校から白星を勝ち取った。
実践学園は深町公一監督が「最後の試合でこれでは東京都のチームに申し訳ない」と首を振る内容。けが人を抱えていた影響もあったか、特に前半は運動量が上がらず、先発2人だけの3年生を筆頭に気持ちの入ったプレーを見せる桐生一の前に、攻めきることができずにボールを奪われてしまう。
桐生一は奪ったボールを正確に繋いでサイドへ展開。推進力のあるドリブルで何度も敵陣深い位置までボールを運んでいたMF田中宏武(3年)とMF佐藤大地(3年)の両翼が縦への鋭い仕掛けでチャンスを作り出す。
14分には早くも先制点を獲得。MF田中渉(2年)の右CKをニアサイドのFW小澤謙登(2年)が頭で右隅へ押し込んだ。先発7人が2年生の桐生一は、2年間に渡って現2年生を指導してきた中村裕幸コーチが「ボールを持って、相手を引き出して、突いていくことをやってきた」というサッカーを表現する内容。先制後も巧みなボールタッチを見せる田中渉と縦への鋭い動きが特長の田中宏の田中兄弟を中心に攻める桐生一が、試合を優勢に進めていた。
前半は全体的に連係面の良さも出ていなかった実践学園だが、連動性とスペースを突く動きが徐々に増えていき、後半2分にはMF浦寛人(3年)がチャンスを迎えるなど流れを好転させていた。
その中で後半7分にアクシデント。PA手前に落ちたボールに反応した実践学園FWと桐生一GK渡辺渓人(1年)が激しく交錯。約7分間の治療後に渡辺はそのまま負傷退場し、桐生一はGK杉浦駿介(2年)が緊急出場することになった。
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