“半端ない”金字塔から9年…大迫「苦しまないと楽しくならない」
ゲキサカ / 2018年1月1日 12時3分
第96回を迎える全国高校サッカー選手権大会が12月30日に開幕した。出場48校が日本一を目指し、1月8日の決勝まで熱戦を繰り広げる。日本代表ストライカーFW大迫勇也(ケルン)は大会に大きなインパクトを残した一人。2008年度の第87回大会で1大会最多得点記録を更新する10ゴールを挙げ、鹿児島城西高(鹿児島)を準優勝に導いた。金字塔から9年。今年の選手権では大会応援リーダーを務め、自らが打ち立てた大会記録を「超えろ」と呼びかけている。
―選手権では得点王を意識していなかったと聞きました。
「ただ1試合1試合、目の前の試合で点を取ることだけを考えていました。監督から『1試合2点取れ』と言われていたこともあって、貪欲に点を取りにいく姿勢を出せたのがよかったです。僕はサッカー人生で悔しいことばかり味わってきたと思っているので、チームは優勝できなかったけど、そういう経験から反骨心が生まれてここまで成長してこれたのかなと思っています」
―大会前から注目を集める中で、結果を残すことは容易なことではなかったと思います。
「注目…。鹿児島ですし、そんな、注目されていた感覚はなかったですね(笑)。新聞もテレビも見なかったからほかのチームに誰がいるかも、誰が注目されているかも知らなかったですよ。ライバルとかも考えたことがなかった。サッカーは自分との戦いだと思っている部分もあったので、あまり人のことを意識しなかったです。自分がどれだけいいパフォーマンスを出せるか。誰かと争う形にはなっても、良し悪しを決めるのは監督や周囲の人なので、まずは自分のベストを出すことしか考えていなかったです」
―シュート精度を高めるために高校時代はどんな練習をしましたか?
「僕はひたすら居残りで練習をしていました。部活後にGKをつかまえて、一人でいろんな位置や角度からシュート練習をしました。やればやるだけうまくなると思うし、高い意識を持って練習すればシュートは狙ったところにいくようになります」
―選手権で記録した10ゴールの大半が1対1を落ち着いて制する得点でした。
「やっている方は必死ですよ(笑)。相手に『慌てているな』と思われるのが一番ダメじゃないですか。エリア内では冷静に見せることも大事だから、慌てているかもしれないけど、そういうときほど冷静になろうと考えます」
―誰もが超高校級だと思うプレーを見せていましたが、ご自身でもレベルが違うと感じることはありましたか?
「全然そういうのはないです。そんな余裕はなかったです。とにかく練習して、練習して…。自分で考えながら練習をすれば絶対にできるようになりますから。シュートも上手くなる。自分の練習のやり方次第だと思います」
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