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パスワークに加味された勝負強さ。帝京大可児が徳島北を下して2回戦進出

ゲキサカ / 2017年12月31日 21時19分

ベンチメンバーと喜ぶFW久保藤次郎(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 全国高校選手権1回戦 帝京大可児高 3-0 徳島北 駒沢]

 駒沢陸上競技場での1回戦第2試合は、帝京大可児高(岐阜)が、徳島北高(徳島)を3-0で完封し、2回戦へ進出した。来年1月2日、滝川二高(兵庫)と駒沢陸上競技場で2回戦を行う。選手権初出場となった徳島北だったが、初勝利は次回以降へのおあずけとなった。

 前半から多くのチャンスを作ったのは帝京大可児だった。前半17分、FW久保藤次郎(3年)が左サイドを上がり中央のMF坂梨寿莉(3年)へパスを通す。坂梨が相手の動きを見ながらこれを冷静に決めて先制する。

 だが、初戦の緊張からか、帝京大可児は続く得点チャンスをものにできない。前半31分にはPKを獲得するも、久保がクロスバーに当ててしまい追加点はならず。勢いは持続しているものの、どこかすっきりしない流れで前半を折り返した。

 徳島北は県予選4試合1失点と、堅守で勝ち上がってきたチーム。佐藤城介監督は、「できるだけ失点しない時間を作りたかった。前半もPKを外してくれたりしたので、しぶとく失点せずに後半得点したかったのですが…。前半は逆を取られる動きが多かったので、サイドに追い込むこと、そして、ボールを奪った後の処理に時間をかけないで逆サイドのスペースに展開することをハーフタイムに伝えたのですが、でも、バタついて近くでプレーしてしまいました」と悔しがる。

 だが後半、徳島北は体を寄せる激しいディフェンスと、そこから前線へのロングフィードでチャンスを作った。15分、29分のCKでは、ともにDF中道央樹(3年)の頭にボールを合わせる。17分にも右サイドのMF小林竜來(2年)の中央へのパスをFW富士智樹(2年)がスルー。フリーで受けたMF富永竜司(3年)がシュートを放つ。シュートはどれもゴールの枠をとらえることはできなかったが、やろうとしているサッカーの片鱗を見せてくれた。

 時間帯によっては押し込まれる展開になった帝京大可児だったが、しぶとく失点を防ぐと、後半36分に待望の追加点を挙げる。交代出場のDF藤光翔(3年)がボールを持ち込み放った右足の強烈なシュートはクロスバーへ。この跳ね返りを久保が押し込んだ。前半のPK失敗同様、ボールはクロスバーに当たったが、今度はゴールへと吸い込まれた。

「いい時間帯で先制したのに、PKを外してチームを苦しめてしまいました。それもあったので2点目を決めた時はやっとという思いと、申し訳ない思いが両方ありました。フリーでいてボールが転がってくるのを信じて待っている、自分らしい」と久保が語るゴール。これで徳島北の集中の糸が切れたか、後半39分にも藤光のセンタリングをDF大森大地(3年)が頭でねじこみダメ押しとなった。

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