「郁万がいないから守れないとは言わせたくない」。新主将長期離脱の流経大柏、地力をつけて昨年の再現を
ゲキサカ / 2018年2月3日 22時34分
[2.3 ジャパンユーススーパーリーグ 流通経済大柏高 2-1 西武台高 流通経済大柏高G]
3日、選手権準優勝の流通経済大柏高(千葉)と西武台高(埼玉)がジャパンユース プーマ スーパーリーグで対戦。後半終了間際にMF熊澤和希(2年)が決めた決勝点によって流経大柏が2-1で競り勝った。
大黒柱不在の中でどれだけ地力をつけられるか――。流経大柏は、後半アディショナルタイムの失点によって全国準Vに終わった選手権の悔しさを持って新チームがスタート。だが、新主将に就任した日本高校選抜候補CB関川郁万(2年)が将来のためにかねてから痛めていた膝を手術し、昇格した高円宮杯プレミアリーグ序盤戦やインターハイ予選を欠場する見込みとなっている。
攻守における圧倒的な高さと強さによって流経大柏の17年度インターハイ優勝と同選手権準優勝に大きく貢献した関川の長期離脱。加えて副主将のGK猪瀬康介(2年)も負傷離脱中と新チームにとっては非常に厳しいスタートとなっている。その中で他の選手がどこまで個とチームを高められるかが、「目標は残留ですね」(本田裕一郎監督)というプレミアリーグやインターハイでの上位進出への鍵となりそうだ。
新チーム3試合目となったこの日はボールを奪った勢いでシュートやクロスまで持ち込むシーンが幾度かあり、前方が詰まったところで素早くサイドチェンジすることなど狙いとする部分を表現できていたところもあった。だが、選手、スタッフも「まだまだ」という共通認識。注目の大型MF大塚悠平(2年)を中心に素早くボールを動かして狭い局面を打開し、大塚の正確なミドルパスやショートカウンターからFW関口崇太(2年)や右FW若谷拓海(2年)が鋭く抜け出してくる西武台に主導権を握られる時間帯があり、背後を取られて決定機を作られる場面もあった。
それでも前半37分、流経大柏は右サイドでボールを持った熊澤がPAへ縦のループパス。これに走り込んだFW芹田悠真(2年)がダイレクトで思い切りよく右足を振り抜く。ファインショットがゴール左隅に突き刺さり、流経大柏が先制した。
流経大柏は守備面でも選手権で右SBとして先発していた西尾颯大(2年)と須永竜生(2年)のCBコンビ中心に得点を許さず、攻撃面では熊澤のサイドチェンジなどから数的優位を作って相手を押し込んでいく。ただし、西武台もこの日が初先発だというGK高橋クリス(1年)が高い身体能力を活かしてハイボールを収め、本来のボランチではなくCB起用された松井豊(2年)が空中戦で健闘。MF齋藤紀樹(2年)の好カバーリングなどもあって追加点を許さない。
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