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「郁万がいないから守れないとは言わせたくない」。新主将長期離脱の流経大柏、地力をつけて昨年の再現を

ゲキサカ / 2018年2月3日 22時34分

 迎えた後半33分、西武台は右中間へ抜け出した関口へ若谷がパス。前線でキープした関口の落としを受けた若谷が、絶妙なファーストタッチから左足シュートをゴール右隅に突き刺して同点に追いついた。

 だが、夏冬の全国ファイナリストはここから突き放す力を持っていた。34分に芹田の突破から熊田が迎えたチャンスは決めきれなかったものの39分、速攻から交代出場の左SB間洋登(2年)が上げた左クロスをファーサイドの熊澤が頭でゴール左隅にねじ込んで決着をつけた。

 関川が離脱中のため、現状で流経大柏の選手権経験者は熊澤と西尾らわずか。新チームの副主将を務める熊澤は「選手権がどうだったとか伝えないといけない。この雰囲気では全然ダメだと思うし、経験者がもっと引っ張っていかないといけない」と引き締める。先輩たちの活躍に続けとモチベーションは高いものの、チームにはまだまだ厳しさが欠けていると感じている。

 それでも、関川の不在が良い意味でチームに緊張感をもたらしているのは確か。芹田は「(自分たちは下級生時から)関川がいないからダメなのかと言われることが多かったので、やってやろうという人は多いと思います」と語り、西尾は「郁万がいないから守れないとは言わせたくないです。(上級生は)ラストなんだからもっとやらないといけない。練習からもっと激しくやって最後後悔しないようにしなければいけない。日本一になれなかったけれど、あと一歩のところが大事になると思う」と意気込んだ。

 新チームはここまでの3試合全てで失点中。抜きん出た個がいない分、全員で走り、数的優位を作って相手を攻守で上回る。今はより意識を高めて日々全力で取り組むだけだ。昨年は主将のMF宮本優太(3年)が膝の手術で長期離脱中に地力をつけて宮本復帰後の躍進、インターハイ優勝やプレミアリーグ昇格、選手権準優勝に繋げた。今年も、大黒柱の関川が不在の間に個とチームの武器をしっかりと磨き、昨年の再現、そして先輩たちが達成できなかった選手権日本一を目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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