[MOM2458]京都橘GK郷田凪砂(新1年)_新たな場所で開花する“サクラの守り神”
ゲキサカ / 2018年4月1日 20時48分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.1 船橋招待U-18 京都橘高3-0名古屋U-18 グラスポ]
桜の季節にやってきた守護神が新たな場所で花を咲かせようとしている。京都橘高GK郷田凪砂はセレッソ大阪U-15西から加入したばかりの新1年生だが、自慢のセービングセンスとコーチングスキルで出場機会を確保。リーグ戦を間近に控えて臨んだ船橋招待では、ハイパフォーマンスでチームの好成績を牽引していた。
持ち味をふんだんに見せつけたのは、順位決定リーグの名古屋グランパスU-18戦。高円宮杯プレミアリーグWESTに所属する格上の相手だったが、「小さい頃からずっと得意だった」というビッグセーブを連発。後半4分、相手ルーキーFW光田修人(新1年)のループを片手でかき出すと、同11分には振り向きざまのシュートを身体でブロック。さまざまなボールに対応できる柔軟さを見せていた。
またチームに合流して間もない立場ながら、味方の名前を呼びながら丁寧にコーチングする姿も目を引いた。「遠征に参加させてもらって、宿舎でも積極的にコミュニケーションを取っていた」と強豪校の先輩たちにも物怖じせず。「自分は背が低いのでコーチングとかポジショニングで勝っていかないといけない」と自身の強みをハッキリと自覚している。
目標としていたセレッソ大阪U-18への昇格を逃し、「めっちゃ悔しかった」という経験が原動力となっている。遠征で指揮を取った篠原弘樹コーチも「自分の意志でやっていけるのが強み。できないこともあるが、『やらない』のとは全く違いますからね」とメンタリティーには太鼓判。「セービングも良いものを持っている。トップで使っていけるかなという選手」と期待を寄せているようだ。
前日に行われた桐光学園高戦ではU-16日本代表FW西川潤(新2年)に「ポジショニングが悪かった」(郷田)という1対1を決められるなど、高校年代のトップレベルには徐々に適応していく構え。今季の目標はC大阪U-18が所属する最高峰カテゴリへの昇格。「初心に戻るつもりでここに来た。プレミアに上がってセレッソを倒したい」と力強く語った。
(取材・文 竹内達也)
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