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『サッカーで戦える』という平和に祈りを…強すぎる広島、長崎の快進撃をストップ

ゲキサカ / 2018年4月28日 15時1分

平和祈念マッチを戦ったサンフレッチェ広島とV・ファーレン長崎

[4.28 J1第11節 長崎0-2広島 トラスタ]

 J1リーグは28日、第11節を各地で行い、首位を独走するサンフレッチェ広島は4連勝中のV・ファーレン長崎と敵地で対戦した。両者にとって初めての顔合わせは『平和祈念マッチ』。後半に2点を奪った広島が2-0で勝利し、首位固めを果たした。

 いまから73年前の1945年8月、日本は2度の原爆投下を受け、世界で唯一の被爆国となった。爆心地となったのは、広島市と長崎市。ここで相まみえた両チームの本拠地だ。Jリーグ25年の歴史で初めて実現したこの対戦、ホームの長崎はこの一戦を『平和祈念マッチ』と銘打ち、恒久平和を願うためのスタジアム企画を実施していた。

 長崎は前節の磐田戦(○2-1)から先発3人を変更。前節でJ1初得点を決めたFWファンマ、この日がJ1デビュー戦となるMF名倉巧、DFチェ・キュベックが入った。一方の広島もFC東京戦(●1-3)から3人を代えて臨み、MF稲垣祥、MF柴崎晃誠、FW渡大生が新たに名を連ねた。

 歴史的一戦にふさわしく、引き締まった立ち上がりを迎えた。前半6分、長崎MF澤田崇のヘッドがGK林卓人に阻まれると、同8分には広島FW渡大生が頭で合わせるも枠を捉えられず。互いに局面で激しく身体を寄せ合い、相手を自由にさせない。

 それでも徐々に広島がボールを握り、優勢に試合を進める。前半15分すぎ、FWパトリックがヘディング、MF柴崎晃誠がミドルシュートで狙い、同26分には渡が決定的なボレーシュート。だが、いずれも長崎の守備陣が人数をかけてPA内に密集し、相手にわずかなミスを起こさせた。

 守勢が続いた長崎はFWファンマの単独突破で前進を試みるも、なかなか思いどおりに攻撃を進められない。広島は前半アディショナルタイム、左サイドを突破したMF柏好文のクロスからパトリックがヘディングシュート。わずかに左へ外れ、前半はスコアレスのまま終わった。

 広島は後半、渡に代えてFWティーラシンを投入し、主導権を渡さない。後半1分、左サイドを駆け上がった柏のクロスにパトリックが頭で合わせたが、ボールはクロスバーを叩いてゴールライン上に落下。こぼれ球をDF田上大地がクリアした。同4分には、ティーラシン、MF青山敏弘が立て続けにシュートを放った。

 すると後半7分、ついに先制点が入った。右サイドに開いた柴崎が縦にボールを送り、インサイドを攻め上がったDF和田拓也がマイナス気味のクロスを配給。ゴール前でマークを振り切ったティーラシンが右足で合わせると、GK徳重健太が触れたボールはゴール左隅に入っていった。

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