[プリンスリーグ関東]0-2からの逆転劇…プリンス初勝利の桐生一、勢いに乗って次節『虎狩り』へ
ゲキサカ / 2018年4月30日 1時29分
[4.29 プリンスリーグ関東第4節 三菱養和ユース2-4桐生一高 養和巣鴨G]
高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ関東は29日、第4節を各地で行い、桐生一高(群馬)が三菱養和SCユース(東京)を4-2で破った。今季プリンス初参戦の桐生一は、ここまで3連敗中。強豪相手に2点差をひっくり返し、記念すべき初白星をおさめた。
「いやあ、長かったですね」。指揮を執る中村裕幸コーチが振り返ったように、ここまでは苦難の道のりだった。開幕節でプレミアから降格組の大宮ユースに0-5で大敗し、その後は「やれている」と手応えを得つつの連敗。「つらいですけど楽しい」というリーグにおいて、4試合目にしてようやく、勝利という形で喜ぶことができた。
試合は、桐生一にとって苦しい立ち上がりとなった。前半7分、右サイドをMF林壮真(3年)に突破され、ファーに上がったクロスをFW栗原イブラヒムジュニア(2年)が強烈ヘッド。これで先制点を奪われると、同10分にはDF宮嶋俊弥(3年)のクロスを再び栗原に叩き込まれ、早々に2点のビハインドを負った。
だが、「頭に入っていた形でやられ、0-2のスタートになってしまったので……」(中村コーチ)と割り切った桐生一は諦めなかった。前半15分、DF中野就斗(3年)の縦パスを起点に中央攻撃を展開。MF田中渉(3年)らが絡んだボールが左サイドに展開されると、FW若月大和(2年)が中央に折り返し、MF松下駿也(3年)が詰めて1点を返した。
桐生一はさらに前半22分、左サイドからカットインした若月がゴールを狙うと、守備では三菱養和の中盤ビルドアップに激しくプレスをかけ、満足にボールをつながせない。すると同30分、DF角野寛太(3年)のロングボールを起点に、MF須藤礼智(2年)のパスが左サイドに渡り、先のゴールシーンと同様の形で若月がクロス。ワンツー気味に走り込んでいた須藤がダイレクトで合わせ、ついに試合を振り出しに戻した。
2-2のスコアでハーフタイムを迎えると、後半はやや三菱養和が盛り返した。中盤でタクトを振るったMF冨久田和真(3年)のパスから左サイドを中心に攻撃を展開し、MF松川隼也(3年)とDF廣川虎太郎(3年)が精度の高いクロスを配給。だが、中央の栗原、FW勝浦太郎(3年)にはうまく合わなかった。
すると後半14分、この日すでに2アシストを記録していた2年生FWのビッグプレーで試合が動く。桐生一はDF本間琢朗(3年)からの縦パスが若月に通り、ハーフライン付近から鋭いターンで一気に前へ。相手をかわしながらPA右寄りに進路を取って、利き足とは逆の右足を振り抜くと、ボールはファーサイドに突き刺さった。
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