[関東大会予選]神奈川4冠狙う東海大相模、関東予選を初制覇!! 変則0トップで三浦学苑を4発圧倒
ゲキサカ / 2018年5月7日 15時11分
ハーフタイムを迎えても東海大相模のペースは変わらない。後半8分、中山、吉田がつないだボールが中島にわたり、ミドルシュートで3点目。さらに同14分、右サイドでDF川浪豪恋(3年)がスローインを送ると、ニアで吉田がすらし、ボールはファーサイドへ。攻め上がっていたDF千島蒼生(3年)がゴールライン際までえぐると、相手DFに触れられながらネットを揺らし、試合を決定づける4点目が決まった。
三浦学苑は後半17分、細かいコンビネーションに絡んだMF池崎鉄人(3年)に代えてMF三崎陸(3年)、1トップで身体を張ったFW原田遥翔(3年)に代えてFW竹下大成(3年)を入れるが、劣勢を打開することができない。一方の東海大相模は、負傷していたMF有馬和希(3年)を復帰させるなど、徐々に今後に向けた試運転モードに切り替えていった。
三浦学苑は後半29分、右サイドを突破したMF川上渚(3年)のクロスにFWウォー・モハメッド(3年)が頭で合わせたが、ボールは大きく枠外へ。その後はほとんどチャンスをつくれず、東海大相模の攻撃を受ける場面が続き、そのままタイムアップ。昨季県王者の三浦学苑を4-0で破った東海大相模が、初めて関東大会予選の優勝カップを手にした。
勝利した東海大相模の有馬監督は「怪我人がいるなかで、ここまでやれたのは良かった」とフルメンバーでないことを明かし、「ただ、いろんな選手が試せたし、みんな使えるということが分かった」と5人の交代カードを使い切った効用を指摘。「言わなくても主体的にやってくれる。こっちが楽しくやっているくらいですよ」とピッチで戦い抜いた選手たちを称えた。
6月1日に群馬県内で始まる関東大会では「出場するのが初めてなので、もう一つ上の舞台を経験しながら、サブの選手も使って選手層に厚みを出したい」と課題を設定。それを乗り越えた先に、総体、県リーグ、選手権といった本番が待っているという認識で臨んでいく。「とんでもなく楽しみなチームですよ」(有馬監督)。鮮烈な“1冠目”を勝ち取った相模のタイガー軍団が、大きな夢に向かって最高のスタートを切った。
(取材・文 竹内達也)
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