[関東 ROOKIE LEAGUE]ボランチからコンバート。帝京三CB越智郁羽が左足からの好パス、守備でチームに貢献

帝京三高CB越智郁羽(1年=CIELO FC出身)は左足フィードなどで勝利に貢献

[4.21 関東ROOKIE LEAGUE Bリーグ第2節 東海大相模高 2-3 帝京三高 時之栖うさぎ島G]

　高校進学後にボランチからCB(センターバック)へコンバート。その帝京三高(山梨)CB越智郁羽(1年=CIELO FC出身)が、新ポジションで特長を発揮している。

　中学時代までは。スルーパスを得意とする左利きのボランチ。目標とする選手もMFケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)の名が真っ先に挙がる。コンバートには驚きもあったというが、「やってみると結構できるというか、楽しかったっていうのはあります」。自分のビルドアップ力が活かせることもあり、CBでのチャレンジを前向きにスタート。現在は、同じくマンチェスター・シティCBルベン・ディアスのプレーを目標に、CBを極めることを目指している。

　関東ROOKIE LEAGUE開幕戦(20日)で帝京三は、試合を支配しながらも横浜創英高(神奈川)に1本のシュートを決められ、0-1で敗戦。それでも、東海大相模高(神奈川)戦はFW穂満蒼心の2ゴールと、左SB米倉丈博の1ゴールによって3点を先取し、3-2で勝ち切った。

　越智は「今日(東海大相模戦)、絶対に勝つっていうところは、しっかりみんなで1つの目標に向かって勝つってところを意識してやってたので、今日3点入れてから2失点したので、ちょっと危ないところもあったんですけど、とりあえず勝てて良かった」と喜ぶ。

　また、開幕2試合の自身のパフォーマンスについては、「(DFラインからパスを)縦につけるっていうところで、1個飛ばしてトップにつけたり、裏狙ったりっていうボールは結構多くできたのかなと思います」。加えて、我慢強い守り。その一方で「後半の方、相手のペースになった時に自分たちのペースにできなかったところは、自分を含めてチームの課題だなと思いました」と反省することも忘れなかった。

　帝京三は前線でエネルギッシュな動きを見せたFW田中優和やMF西川大登や越智らが奮闘。帯同した相良和弘監督の前でアピールした。越智は今後の目標について「ROOKIE LEAGUEの目標は1部(Aリーグ)昇格。3年間は全国に出て、全国制覇することです」とコメント。身長173cmで特別なサイズはないものの、強豪校とのリーグ戦で自身とチームの戦う術を磨く。
FW田中優和は前線でエネルギッシュな動き左SB米倉丈博は決勝点を決めた
(取材・文　吉田太郎)