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最後にドラマが待っていた…J1デビューMF鈴木雄斗が劇的ATヘッド弾!! 川崎Fが熱戦を制す

ゲキサカ / 2018年5月12日 17時54分

 ところが後半12分、この日攻守に存在感を放っていた大卒ルーキーのボール奪取から試合は振り出しに戻る。守田が中盤でキープするキムに対して激しいチャージを見せ、ボールは前線に張っていた小林のもとへ。今季ここまで3得点のエースが素早いルックアップから鋭く右足を振り抜くと、無回転シュートがゴール左に突き刺さった。

 守田は後半18分にも、カウンターに出ようとした江坂からボールを奪い、相手の攻撃の芽を摘み取った。拮抗した展開が続く中、先に動いたのは川崎Fの鬼木達監督。同21分、阿部に代わってMF長谷川竜也を起用し、そのまま左サイドハーフのポジションに入れた。

 柏は後半24分、カウンターから右サイドを崩すと、PA内に侵入したキムがドリブルで切り裂いて立て続けにシュートを放ったが、チョンがビッグセーブ。同27分には、小泉とのワンツーで右サイドを突破した伊東がクロスを送るも、カバーリングに入った奈良が辛くもクリアした。

 川崎Fは後半29分、守田が足がつって動けなくなり、MF森谷賢太郎と交代。同31分、右サイドでDF亀川諒史を外したエウシーニョがクロスを送るが、中村が飛び出してパンチング。こぼれ球を車屋がボレーで狙うも、これも中村の正面を突いた。

 一方の柏は後半36分、敵陣左サイドでクリスティアーノが獲得したFKを起点にチャンスをつくった。両サイドからのクロス攻勢でゴールに迫り、最後はこぼれ球をDF鎌田次郎がボレーを放ったが枠外。川崎Fは同38分、中村憲のミドルシュートがゴール左隅を突いたが、中村航が横っ飛びで弾き出した。

 柏は後半40分、最初の交代カードを使い、大谷を下げてMF栗澤僚一を投入。すると直後、川崎Fはエウシーニョに代えて移籍後リーグ初出場のMF鈴木雄斗を、柏は小泉に代えてMF手塚康平を入れ、最後の攻防に打って出た。

 すると後半アディショナルタイム2分、最後にドラマが待っていた。猛攻をしかけた川崎Fは長谷川が左サイドを駆け上がると、ゴール前に鋭いクロスを配給。そこに逆サイドから入ってきたのは6分前に投入されたばかりの鈴木。豪快なダイビングヘッドを叩き込み、土壇場でリードを奪った。試合はこのまま終了。川崎Fが劇的な形で連敗を脱出した。

(取材・文 竹内達也)
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