三重の新たな伝統校へ。県3連覇、全国4強目指す三重が伊賀白鳳にPK戦で勝利
ゲキサカ / 2018年5月20日 7時0分
[5.19 総体三重県予選決勝リーグ第1節 三重高 2-2(PK6-5)伊賀白鳳高 三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿]
19日、平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」サッカー競技(、インターハイ、三重)三重県予選は決勝リーグ第1節を行い、大会2連覇中の三重高が2-2で突入したPK戦の末、伊賀白鳳高に6-5で勝利。勝ち点2を獲得した(70分勝利は勝ち点4、PK戦負けは勝ち点1)。4校で行われる決勝リーグの上位2校が地元開催のインターハイに出場。三重は26日の第2節で上野高と、伊賀白鳳は首位・近大高専とそれぞれ対戦する。
三重の新たな名門校へ、階段を登り続ける三重が全国へ一歩前進した。伊賀白鳳との決勝リーグ初戦は2度リードを許しながらも追いついてPK戦へ。先攻・伊賀白鳳の6人目、7人目が枠を外したのに対し、三重も6人目が伊賀白鳳GK福留海音(3年)に止められたものの、最後は7人目の左SB飯坂唯人(2年)が右足シュートを決めて決着をつけた。
強風のため、前半半ばまでなかなかボールが落ち着かなかったが、風上の伊賀白鳳が先にリズムを掴む。相手のプレッシングを落ち着いていなすなど余裕のあるプレーを増やした伊賀白鳳は俊足FW藤岡翔太(3年)とボールの収まるFW津野充都起(3年)の強力2トップを活用。22分にはスピードを活かして左サイドを突破した藤岡が決定的なラストパスを入れる。
33分には中盤でボールを奪うと、左利きのMF繁田晃喜(3年)が切り返しで相手選手をかわし、DFラインとGKの間にループパス。これに走り込んだ津野が上手く相手の前に右足を伸ばして先制点を決めた。
一方の三重はMF浅野響(2年)やMF奥村和暉(3年)がボールを引き出していたものの、伊室英輝監督が「気持ちの部分。(相手をリスペクトしすぎて)自分たちで相手に攻められるという意識を持ってしまった」と指摘したように、相手のスピードある攻守の前に押し込まれてしまい、攻撃も落ち着かなかった。
だが、風上となった後半はポゼッションを徹底。後半7分にケガ明けでベンチスタートとなっていた大黒柱のMF藤村祐世(3年)を投入し、奥村をCBへ下げるとチームにゆとりが生まれる。意図的にゆっくりとボールを動かして試合をコントロール。そして18分に10番MF坂井涼真(3年)をピッチへ送り出すとその1分後、右クロスをファーサイドの坂井が頭で丁寧に折り返す。これを藤村が頭で押し込んで同点に追いついた。
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