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三重の新たな伝統校へ。県3連覇、全国4強目指す三重が伊賀白鳳にPK戦で勝利

ゲキサカ / 2018年5月20日 7時0分

 伊賀白鳳は22分に相手のミスから繁田に決定機が訪れたが、左足シュートを三重GK村木壱成(3年)がワンハンドでストップ。それでも伊賀白鳳は25分、カウンターから津野が持ち上がると、右MF吉田雄太(3年)がグラウンダーのクロスを入れる。ニアで藤岡がつぶれ、最後は津野が右足で勝ち越しゴールを押し込んだ。

 三重にとっては痛恨の失点。だが、伊室監督が「(失点しても)意識が落ちなかった。最後までスプリントしていた」と評した飯坂らがすぐに攻め返した三重は失点から2分後の27分にゴールを奪い返す。藤村からのパスを受けた坂井が左から中央へ切れ込みながら枠の方向へシュート性のボールを入れると、これがゴール前の混戦を抜けてそのままゴールイン。再び同点に追いついた三重がPK戦を制し、白星発進した。

 三重は昨年度、夏冬の全国大会に出場。今大会も、長く三重で抜きん出た存在だった四日市中央工高や新人戦優勝校の海星高、津工高といったライバルが敗退する中、しっかりと決勝リーグへ駒を進めてきている。ここ2年、結果を残しているチームの意識も三重で1番のチーム、全国で勝つチームへと変わってきているようだ。インターハイの全国出場枠は2つあるが、伊室監督は「1位で行くつもりでいる」ときっぱり。現在の3年生は入学時に持っていた全国に出られればという目標が、「目標は全国ベスト4。三重の伝統校と言えば三重高となるように」(奥村主将)へと変わってきている。

 地元インターハイは多くの人々にアピールするチャンスだ。三重から県外の強豪校やJクラブユースに進む中学生が増えている現状。伊室監督は「地元に残っても戦えるところを見せれば、良い選手が三重県に残ってくれるし、県外から来てくれるはず」と期待する。冬の選手権で三重は4強まで勝ち上がった矢板中央高(栃木)に2-3で惜敗したが、そのような接戦を必ず制して地元のインターハイ、そして選手権で勝つチームになる。

 まずは厳しい戦いでも逃げずに練習通りのプレーができるようなメンタル、そしてグループでの崩しの精度を高めてインターハイへ。奥村は「(地元開催という)良い年に生まれたので、このチャンスを無駄にしたらもったいない。このインターハイに懸ける思いは強いです」と語り、藤村は「去年は全国出ただけ。全国の舞台で勝って結果を残すことができなかったので、結果を残したい」と誓った。まずはこの日出た課題を修正し、県3連覇を達成することに集中する。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018

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