稲見ツインズが決勝点もたらす!プリンス北信越首位の新潟明訓が選手権8強の日本文理撃破:新潟
ゲキサカ / 2018年6月3日 9時16分
[6.2 総体新潟県予選準決勝 新潟明訓高 1-0 日本文理高 五十公野公園陸上競技場]
平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」サッカー競技(インターハイ、三重)への出場権を懸けた新潟県予選は2日、準決勝を行った。今年のプリンスリーグ北信越で6勝1分と無敗で首位を快走する新潟明訓高と、初出場した17年度選手権で8強入りの快進撃をしてのけた日本文理高との一戦はFW稲見和也(3年)の決勝点によって新潟明訓が1-0で勝利。3年ぶりの全国大会出場へ王手を懸けた新潟明訓は3日の決勝で帝京長岡高と戦う。
新潟明訓の先発は180cm台の選手3人を含め、175cm以上の選手が計7人。全国に出て行っても強みになりそうな恵まれた体格が大きな武器となっている。加えて、距離と精度にこだわって投じるFW稲見直也(3年)のロングスローが対戦相手の驚異に。田中健二監督は「パワーがあるのでジャブを食らわせることができる」というチームはこの日、ポストや相手の好守に阻まれて2点目を奪うことこそできなかったものの、我慢強さも発揮して決勝進出を果たした。
前半、新潟明訓はロングボール、ロングスローを軸に置きながら、サイドの局面をパス交換で打開する巧さも見せる。そしてカウンターからMF高橋一誠(2年)がシュートを放ち、ロングスローから185cmCB落合毅人(3年)がヘディングシュートを浴びせるなど多彩な攻撃で相手の守りをこじ開けにいった。
一方、日本文理は駒沢隆一監督が「(パワフルな新潟明訓に対し、)前半はゼロで抑えた中で、後半にボールを動かせる選手を入れることを考えていた」と振り返ったように、ロングスローを連発し、セカンドボールを回収してくる相手の攻撃を凌いで後半勝負。J注目の192cmGK相澤ピーター・コアミ(3年)を中心とした守りで無失点のまま試合を進める。
だが、前半終了間際の35分、新潟明訓が先制点を奪う。左サイドからの速攻でスペースへと抜け出した稲見直が、相手DFを抜き切る前に左足でクロスを入れる。目の前のDFに当たり、コースがやや変わったものの、ニアサイドへ走り込んだ稲見和が技ありのヘディングシュート。GK相澤の逆を突く形でボールはゴールネットに吸い込まれた。
179cmの弟・直也と168cmの兄・和也の稲見ツインズのホットラインが開通して貴重な先制点。プランが崩れた日本文理に対し、新潟明訓は後半8分にも右CKからCB斎藤優貴(3年)が決定的な右足シュートを放ち、25分には稲見直の左ロングスローからビッグチャンスを迎える。
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