京都橘の連覇阻止!臨機応変に戦う東山が6年ぶりの全国へ:京都
ゲキサカ / 2018年6月8日 19時50分
[6.3 総体京都府予選決勝 東山高 2-0 京都橘高 西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場]
平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」サッカー競技(インターハイ、三重)京都府予選の決勝が6月3日に行われ、大会3連覇を目指した京都橘高を東山高が2-0で破って、6年ぶり2度目の本大会出場を決めた。
京都を代表する2校が激突した決勝は思わぬ形でスコアが動いた。まだ試合の流れが定まらない前半9分、東山が送り込んだロングフィードに反応したFW長坂大陸(3年)が、ゴールライン上でキャッチしようとした相手GKよりも先にボールに触って抜け出して、先制点を奪う。
その後はリードを奪われた京都橘が攻撃を仕掛ける。MF篠永雄大(3年)が中心となってボールを展開してチャンスをうかがうが、なかなか決定機を作り出せない。逆に東山にカウンターで最終ラインの背後を何度か突かれたり、セットプレーからシュートを打たれるが、GK郷田凪砂(1年)が失点時のミスを引きずらない好守を見せてハーフタイムを迎える。
後半も京都橘が攻撃を組み立てる時間帯が続き、9分にはアタッカーを2人同時投入して打開を図るが、東山は「ボールは相手に持たれたが、新人戦も同じ展開だったし、後ろ向きにならずに集中できていた」と話すDF井上竜稀(3年)とDF飯田敏基(3年)のCBコンビを中心とした守備陣が奮闘。4月のプリンスリーグ関西での対決ではPKを献上してしまった反省も生かして試合を進めた。
そんな中、試合の分岐点となる出来事が後半17分に起こる。京都橘がCKを獲得すると、キッカーの高木大輝(2年)から放たれたボールが二アサイドに落ちて混戦となり、最後はゴールネットが揺れて同点ゴールが決まったかに見えた。
応援席に向かって喜びを爆発させる京都橘の選手たちだが、じつはプッシングがあったとしてレフリーの判定はノーゴール。この場面で主審は“東山の直接FK”という意味で腕を相手エリア方向に上げていたが、京都橘サイドはこれをセンターサークル方向を指して“ゴールを認める判定”と受け止めており、プレー再開が相手ゴール前から行われる時点でようやく気がついてレフリーに詰め寄るという一幕があった。
そうした京都橘のメンタリティーが揺らいでしまうような状況を東山は見逃さなかった。その直後、左サイドへ展開してMF宇賀神拓世(3年)が左足から正確なアーリークロスを供給すると、右サイドからゴール前へ走りこんだのはFW中山翔(2年)。相手SBの前へ豪快に飛び込んで放ったヘディングシュートが決まって、貴重な追加点をあげる。その後も堅実な守備を見せた東山が逃げ切って、2-0で勝利した。
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