“内部分裂”から「やっと普通のチーム」に…総体敗退の桐蔭学園、情熱的指揮官とのリスタート
ゲキサカ / 2018年6月9日 19時57分
[6.9 総体神奈川県予選3回戦 桐光学園高2-0桐蔭学園高 日大藤沢NFグラウンド]
「やっと普通のチームになってきました」。今季から桐蔭学園高の指揮官に就任した八城修監督は総体県予選3回戦の敗北後、チームの成長に関してポジティブな言葉を口にした。“内部分裂”が世間の注目を集めた昨年度からの再スタート。「まあ、ここからが長いんですけどね」と語る眼差しからは、情熱がみなぎっていた。
2011年に全国総体を制した桐蔭学園は昨年度、極めて異例の“分裂騒動”に瀕していた。李国秀監督が率いるAチームは1、2年生が中心となり、蓮見理志監督が指揮していたBチームは3年生全員と2年生3人の23人で構成。奇跡の全国行きを成し遂げた高校選手権にはBチームが参加した一方、Aチームは神奈川県1部リーグで全敗の最下位だった。
3年生が卒業したため、現メンバーの大半は昨季Aチームに所属していた選手たち。「これまで練習試合とかも含めて勝っていないし、勝たなくても良いという感じだった」(八城監督)ことから、「勝ちに対する執着心が身についていなかった」のは無理もない。今季は「みんな自分の好きなプレーしかしない」状態からスタートを切ったという。
八城新監督は桐蔭学園OBで、04年から系列校の桐蔭横浜大で監督を務めていた“大学畑”の指導者。当時は県1部リーグ所属だったチームを関東1部にまで引き上げ、16年にはアミノバイタル杯優勝、初出場の総理大臣杯で3位に導いた実績を持つ。さらにJ1首位広島の最終ラインを担うDF野上結貴、湘南で着実な成長を遂げるDF山根視来ら、Jリーグにも多くの選手を送り込んできた。
そんな指揮官に“桐蔭復活”の大役が委ねられた。「これまで大学選抜チームの監督もやらせてもらって、色んな選手を見てきた。大学に必要とされる選手、プロに必要とされる選手というのは全部分かっているつもり」。ゼロからのチームマネジメントを進めるかたわら、大前提となる選手育成に取り組んでいく構えだ。
4月末に行われた関東大会予選では5回戦で敗れ、総体予選でも強豪の桐光学園高に0-2で敗戦。2次トーナメント3回戦で姿を消すこととなった。「大事な試合だからって、セーフティーにプレーしすぎている。一生懸命やっているけど、努力が足りない」。そんな厳しい言葉も飛び出したが、「3月から比べると意外と成長している」と一定の評価を下しているようだ。
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