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世界で“静学スタイル”を。静岡学園初のW杯戦士MF大島僚太に後輩たちがエール

ゲキサカ / 2018年6月19日 20時47分

静岡学園高の後輩たちが先輩MF大島僚太にエール

 70人ものJリーガーを輩出している静岡学園高。MF大島僚太はその名門校から初となるW杯戦士となった。

 静岡学園では下級生から公式戦で出場するなど期待の存在だったが、高校3年の夏まではなかなか評価を得られず、関東大学リーグ2部のチームに進学予定だった。斎藤興龍部長は「僕は(進路も)上に行って欲しかった。(本人にも)もっと上に行けよと」。だが本人には自信も無かった。アピールの舞台だったはずの3年時のインターハイ全国大会はメンバー登録こそされていたものの、怪我で3試合全て欠場。チームは3回戦で敗退した。

 0―1で敗れた桐光学園高戦。川口修監督はビハインドを負った状況の中、ピッチサイドで黙々とダッシュを繰り返し、「自分は出れる」ことをアピールしていた大島を最後まで起用しなかった。試合に敗れたが、それよりも悔しさを糧に大島にもっと変わって欲しいという思い。元々「純粋に努力する。寡黙に努力する。日誌も毎日出すような子」(斉藤部長)という選手だった大島は、この敗戦をバネにより気持ちを込めて努力し、秋の高円宮杯全日本ユース(U-18)選手権で躍動する。

 Jユース勢を連破し、4強入りする立役者となった大島は川崎Fからのオファーを勝ち取った。そこからは本人の努力と恵まれた環境によって飛躍。16年リオ・デ・ジャネイロ五輪を経験したMFは川崎FのJ1優勝に貢献し、A代表でもW杯メンバーに食い込んだ。

 大島と同じく静岡学園中から静岡学園高へ進学し、現在はプリンスリーグ東海、選手権へ向けてトレーニングに励む3選手が先輩へエールを送った。大島と同じボランチを務め、U-15日本代表候補歴も持つMF清水綾馬主将(3年)は「自分と同じポジションでもあるので、いつも見本にしていますし、自分も中高一貫なので尊敬する選手です。やっぱり技術面は日本の中でも特に上手いと思う」と語る。

 “元祖技巧派軍団”、静岡学園の中高で培ったリズム、テクニック、インテリジェンスが世界でどのくらい通用するのか、後輩たちは楽しみにしている。優勝した県新人戦の決勝で先制ゴールを決めているMF鈴木翔太(3年)は「日本代表でも一番技術があって、技術を発揮すべき場面で一番輝ける選手かなと思います。静学で培った技術を活かしたプレーで日本代表、世界の舞台で輝いて欲しいです」と期待し、高校時代の大島と同様に静岡学園で10番を背負うFW塩浜遼(3年)は「静学でやってきた足下のテクニックや判断のスピードを、小柄でも、世界の身体の強い相手の中でも、できることを証明して欲しいと思います。(自分は)中学高校で同じ10番背負わせてもらっている。そういう選手がワールドカップという舞台に立ってプレーする。自分も素晴らしい先輩たちに負けないように、もっと上手くなって先輩を越えられるようになっていきたい」と語った。

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