世界で“静学スタイル”を。静岡学園初のW杯戦士MF大島僚太に後輩たちがエール

　大島の身長は160cm台で特別な身体能力を持っている訳でもない。それでも努力を怠らず、静学で一番上手い選手の証である「10番」を獲得。結果が出なくても地道にトレーニングを続けて高校3年秋から大活躍し、プロ入りを勝ち取った先輩は彼らの憧れだ。「いつも一番最後まで大島さんが自主練していて上を目指していて、代表でも本当に努力している先輩だと聞いています。(当時は他の選手と変わらなかった) そういう先輩がいると聞くと、今からでも頑張り続ければそういう舞台に立てると思えるので凄く刺激をもらっています」と鈴木は説明する。

　今年の静岡学園はインターハイこそ出場権を逃したが、プリンスリーグ東海は首位。選手権の舞台で観衆を沸かせるようなサッカーをすることを目指して武器を磨いている。19日にW杯初戦を迎える大島から新たな刺激を受けて冬へ。清水は「日本を代表していますし、しかも静岡学園を代表している。静岡学園の特長であるドリブルと技術を世界の舞台でどれだけ通用するのか、試して欲しいですし、点を取って欲しいです」と語り、塩浜は「ワールドカップという素晴らしい大会に出場する先輩がいる。自分たちにとって一番大きな大会は選手権なので、そこでしっかりと自分たちのサッカーを表現して日本一になれるように頑張りたい」と誓った。世界に挑む先輩にエールを送った後輩たちは、自分たちも静学スタイルを表現できるように努力を続ける。

(取材・文　吉田太郎)●【特設】高校総体2018
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