「MERCURIAL MASTERCLASS」最終回でFW和田、SB高木が広島練習参加、学んだ“基準”を忘れずに続ける
ゲキサカ / 2018年6月22日 20時39分
この日はゲーム形式の10対10も実施された。左SHに入った高木は一度、得意の縦突破をするチャンスがあったが、DFの前に潜り込ませてもらえず、切り返しを強いられることに。それでもクロスを上げきって見せたが、納得はしていなかった。
また、FWとしてプレーした和田はDF佐々木翔から「近くの選手が落ちてきたタイミングで裏に抜けたり、いいタイミングだったのでそのまま続けて行こう」と声がけされていたが、自慢のスピードで決定的なシーンを作ったり、ゴールを決めることはできず、高木同様に練習後は悔しがっていた。
短い時間ではあったものの、Jリーガーと同じ寮生活、練習直後の食事。そしてトッププレーヤーの技術、フィジカル、そしてスピードも目の当たりにする2日間だった。「失うものは何もない」と挑戦した和田は、「トラップはこだわっていたんでちょっとはできたと思うんですけれども、スピードとか(DFの前に)潜ることはあまり出すシーンがなかった。潜るところは自分の得意なプレーでもあるので、そういうところはもっと出して行きたかったんですけれども、できなかったことはちょっと心残りです」と悔しがる。
一方、来年のプロ候補の声もある高木は、「来る前からプロとのレベルは違うと思っていた。その中で自分ができることを見つけていきたいと思ってきたけれど、実際にレベル、パススピードとか違いました。日頃から意識を変えてやっていきたいと思いますし、日頃の生活が大事と言われていたので、日頃の学校生活からやっていって良い選手になっていきたいと思いました」と刺激を受けた様子だった。積み上げたことが通用しない、と感じたことも次への糧となる。大事なことは、この経験、悔しさを忘れないことだ。
U-17日本代表監督として高校世代の選手たちを指導した経歴も持つ城福浩監督は彼らを含めた高校生たちへ向けてエールを送る。「Jの下部組織だけでなく、いわゆる高体連にも色々な選手がいるのは日本の強みだし、その競争の中で誰が最後一伸びしてくるかというと、いかに普段から高い意識を持っているか。やり続けた子が最後出てくると思う。そういう意識を高く持ってもらえれば、今、スカウトやトレセンの方が色々なところで見ている。高い基準を持ってやり続けることをみんなが意識してくれれば、レベルはもっと上がっていくと思うし、今の若い子は上手い。技術は間違いなく上がっていますから、その活かし方とか、自分は(レベルが)高いと思っていても、まだ高くしようと思えるかだと思う」と期待した。
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