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日本敗戦も“賭け”に勝つ!フェアプレーポイントでセネガル上回り2位通過

ゲキサカ / 2018年7月1日 6時7分

 スコアレスで折り返した後半2分、日本は岡崎に代えてFW大迫勇也を投入する。岡崎は交代直前、ピッチに座り込む姿もあり、足を引きずるようにしてピッチをあとにした。日本はなかなか決定的な場面をつくれず、試合は0-0のまま推移する。すると後半14分、ポーランドはPA左手前の位置でFKを獲得。MFラファウ・クルザワのキックに走り込んだMFヤン・ベドナレクが右足ボレーで叩き込んだ。

 H組もう1試合のセネガル対コロンビアは0-0のまま後半に入っていた。もしもこのまま日本が敗れ、セネガル対コロンビアが引き分けると、セネガルとコロンビアの突破が決まり、日本は敗退する。一転して追い込まれた日本は後半20分、宇佐美に代えてMF乾貴士を投入。同27分には柴崎の左CKに吉田が頭で合わせたが、枠を捉えられなかった。

 同点に追いつけば、他会場に関係なく決勝トーナメントに進める日本は必死の反撃に出るが、カウンターの脅威にもさらされる。後半29分、ポーランドは速攻からグロシツキが右サイドを抜け出し、グラウンダーのクロス。走り込んだFWロベルト・レワンドフスキが右足で合わせたが、クロスバーを越えた。

 決定的なピンチを相手のミスに救われた日本。他会場ではコロンビアが後半29分に先制した。このまま終われば、コロンビアが逆転で首位突破。日本とセネガルが勝ち点4、得失点差±0、総得点4で完全に並ぶが、フェアプレーポイントの差で日本が2位通過となる。

 後半36分、ポーランドはグロシツキが右サイドの深い位置からクロス。下がりながらの守備となった槙野の左足に当たったボールはゴール方向に飛んだが、川島が鋭い反応で弾き出した。日本は後半37分、最後の交代枠で武藤に代えてMF長谷部誠を投入。中盤のアンカーに入り、4-1-4-1にシステムを変更した。

 コロンビアがリードしているとの情報をもとに0-1で良しとする判断に傾いたか、日本はリスクを冒さない。0-2にされれば得失点差でセネガルに上回られ、3位に転落する。ただ、もしもセネガルが追いついてセネガル対コロンビアが引き分けに終わった場合、日本は負ければ敗退となる。消極的な賭けに出た西野朗監督だったが、場内の大ブーイングの中、ゆっくりボールを回して試合を終わらせた。

 0-1で敗れた日本だが、約1分後にセネガル対コロンビアの試合も目論見どおりそのままタイムアップ。セネガルを1-0で下したコロンビアが首位通過を果たし、日本はフェアプレーポイントの差で2位を死守し、決勝トーナメント進出を決めた。ピッチ上でコロンビア勝利の一報が伝わった日本の選手、スタッフは安堵の感情が強かったか、控えめに喜びを表現していた。

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