日本vsベルギー 試合前日の西野朗監督会見要旨
ゲキサカ / 2018年7月2日 2時25分
―02年日韓大会のトルコ戦、10年南アフリカ大会のパラグアイ戦をどのように見ていたか。
「両大会ともグループリーグを素晴らしい戦いで勝ち抜いて、ベスト16に進んだ2大会だったと思うが、(グループリーグで)すべてを出し尽くした感があり、チーム力が余力があったかどうか。02年は初めてそういうステージを突破した達成感、満足感(もあったのでは)。貪欲にベスト16に挑んだかという意味でどうだったか。(決勝トーナメント進出が)2回目の南アフリカ大会も、やはりグループリーグでチーム力をすべて投げ出してつかみ取ったステージだったと思う。そういう2大会を踏まえて今大会は総合力、グループリーグを突破したあとのラウンド16へのアプローチ(を意識してきた)。第1戦、第2戦の結果を踏まえて考えられた第3戦というのもあった。まだまだ強豪国並みの“W杯はこれからだ”“決勝トーナメントに入ってからだ”というレベルにはいかないが、3大会目になってそれぐらいの精神的な余裕(を持ってもいいのではないか)。決勝トーナメントに入る中でおそらくベルギーは“これからW杯が始まるぞ”と。そういう精神的な面で我々も同じレベルに立ちたいと思う。そういう準備をして、そういうグループリーグを戦ってきた。“さあ、これからベルギーとベスト16だ”という意気込みを対等以上に持ちたい。それぐらいの気持ちは持っていいと思うし、選手たちはすべてを出し切った部分もあると思うが、彼らは余力というか、余裕を持ってトーナメントに入れる状態にはあると強く感じている」
―3試合目で主力を休ませたうえで決勝トーナメント1回戦を戦う。
「勝ち上がりを決めたうえで3戦目を残していたわけではない。主力を休ませたと言われると、ある部分、そういう主力に対してのアプローチもあるが、このチームではバックアップとは言いたくない。1戦目、2戦目に起用できなかった選手も、ロシアに入るまで同じような力を持っている選手たちだった。彼らの状態も良かった。1、2戦が終わって、優位な状況で3戦目を迎えられた。3戦目はターンオーバーしても十分に戦える自信もあったし、そういう中で休ませたと言われると、確かにその部分もあるが、チーム力に格差があるとは感じなかったし、トーナメントに入って、またフレッシュな形で全体が入るために、そういうメンバー変更も自信を持って送り出した。先ほど言ったように、チーム力が疲弊していない、良い状態で明日を迎えられる状況をつくれた。全体で戦えた要因だと思う」
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