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C・ロナウドも標的に…W杯史に残る『ビデオ判定』トラブル多発日 ロシアW杯VAR全事例集3

ゲキサカ / 2018年7月16日 16時59分

【事例2】大会12日目 イランvsポルトガル(②PK判定)
 互いに突破の可能性を残したポルトガル代表対イラン代表の一戦では、W杯史上初となる複数回の介入があり、90分間で3回におよんだ。最初のケースは後半5分、ポルトガルFWクリスティアーノ・ロナウドがPA内でカットインすると、相手選手と交錯して転倒。主審は目の前で見ていたが、いったんはプレーをそのまま流した。

 このパターンも今大会でよく見られたもの。VARの助言を受けた主審はオンフィールド・レビューを行い、判定を覆してポルトガルにPKを与えた。なお、キッカーはC・ロナウド。初戦ではスペイン相手にきっちり沈めたが、右に蹴ったボールはGKアリレザ・ベイランバンドにキャッチされ、VARで得られた正しい判定を結果に生かすことはできなかった。

【事例3】大会12日目 イランvsポルトガル(③一発退場)
 事例2から約30分後、VARが狙いをつけたのはまたしてもポルトガルのエースだった。相手スローインにプレッシャーをかけたC・ロナウドはDFモルテザ・プラリガンジとの小競り合いでヒジ打ちをお見舞い。主審はそのシーンを見ていなかったが、VARが使用する会場内カメラにはしっかりとその場面が映し出されていた。

 一発退場の可能性があるプレーだったため、これもVARの介入対象。助言を受けた主審はピッチ脇のモニターへ移動した。早送りやスローモーション、またはアップのアングルでその場面を確認すると、C・ロナウドが腕で相手をなぎ払った際にヒジが顔面に当たっているように思われた。だが、主審はイエローカードを提示。C・ロナウドにとっては命拾いの判定となった。

【事例4】大会12日目 イランvsポルトガル(②PK判定)
 3回目の介入があったのは後半アディショナルタイム。右サイドのクロスに反応したイランFWサルダル・アズムンがヘディングで中央に折り返した場面だった。ボールは空中戦を競り合ったDFセドリック・ソアレスの手に当たったように見え、1点を追う状況のイラン選手たちが猛抗議で主審を取り囲んだ。

 主審は耳元のデバイスに手を当て、VARとコミュニケーションを取るが、なかなか結論は出されず。約1分半後、ようやくピッチ脇のモニターでオンフィールド・レビューが始まり、該当場面を注意深く見つめた。映像ではセドリックの手はジャンプの予備動作に見え、故意のハンドリングには思えなかったが、主審は判定を覆してイランにPKを与えた。

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