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心を揺さぶられるクロアチアのアツいプレー…歴史的初優勝まであとひとつ

ゲキサカ / 2018年7月14日 11時0分

 イバン・ペリシッチに同点弾を許してからは、落ち着きを取り戻せなかった。彼らは「自分たちの武器が何か」ということに立ち返るべきでした。アタッキングサードでファウルをもらう、ドリブルで仕掛けてCKをとる、そしてセットプレーで得点を奪う……。このやり方で2点目を取りに行くしたたかさが、イングランドには必要だったと思います。

 イングランドはセットプレーを武器にしている一方で、相手にセットプレーを与えないような守り方も徹底しているチーム。アタッキングサードでできるたけファウルをしないですし、CKもほとんど与えません。それはチームマネージメントとして共有できていることで、準々決勝までの5試合で与えたCKはわずか9本でした。しかし、クロアチアには8本のCKを与えていた。この数字からも、イングランドがいかに苦しんでいたをうかがい知ることができます。

 W杯は23選手で1か月の7試合を戦い抜くという特殊な大会です。その中で若い選手を信じたガレス・サウスゲート監督、ベスト4まで勝ち上がった選手やスタッフは称賛に値するでしょう。今回、W杯を経験した選手に加えて、U-20W杯とU-17W杯で世界一になった選手たちも控えています。

体力では劣るも
気力で勝るクロアチア

 ここまで延長戦なし、準決勝から中4日で臨むフランス。3試合連続で延長戦を戦い、準決勝から中3日での戦いを余儀なくされるクロアチア。データを基に考えれば、フランスが有利なのは間違いありません。しかし、泣いても笑っても後1試合。長い大会のゴールは見えているので、クロアチアの選手も気力を振り絞っていい戦いを見せてくれるのではないかと予期しています。最初の45分は体力差が顕著になることはないので、勝負は後半、そして先制点がどちらにどのタイミングで訪れるか、が焦点になります。

 決勝戦になると、極端に先制点を意識する戦いになることが予想されます。フランスに先に得点が入れば、大差がつく展開もあり得るかもしれませんが、ロースコアの接戦に持ち込むことができれば、クロアチアの気力も折れることがないでしょうから勝機が巡ってくるでしょう。

 フランスの20年ぶりの優勝か、クロアチアが初の王座について新たな歴史をつくるのか。ファイナルにふさわしい名勝負を期待しています。

(取材・文 奥山典幸)★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
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