“大会MVP”は、あの10番。“ユース教授”安藤隆人氏が選ぶ「インターハイで輝き放った」11傑
ゲキサカ / 2018年8月14日 21時36分
FW西川潤(桐光学園高、2年)
「もし桐光学園が優勝をしていたら、“大会MVP”は彼だっただろう。それほど強烈なインパクトを残した。ドリブルして良し、フリーランニングして良し、パスも出来て、シュートも上手い。攻撃センスの塊である彼は、今大会でその能力を存分に見せつけた。特に準々決勝の富山一戦で見せた2点目のゴールは、ハーフライン付近からGKを含め5人をぶち抜いて決めたもの。準決勝の昌平戦でもDFラインに出たボールを驚異的な加速力でDFを置き去りにして決めた。『久しぶりにワクワクする存在が現れた』とJクラブのスカウトが色めくのも当たり前の活躍だった」
FW久乘聖亜(東山高、3年)
「京都のエレガントなアタッカーは、昨年追った大怪我から復活のときを迎えた。初戦の尚志戦は動きがまだ重かったが、準々決勝の三浦学苑戦では彼本来のプレーを見せてくれた。華麗なステップワークから、滑らかにボールを運んで行くドリブルと、左右両足から繰り出されるシュートや正確なパスを随所に見せてくれた。0-1で迎えた66分には右足でゴールを決めると、後半アディショナルタイム3分には右サイドからドリブルで中央へ切れ込んで、DFを引きつけてからフリーになったDF飯田敏基へスルーパス。『決めて下さい』と言わんばかりのお膳立てで、飯田の決勝ゴールをアシストした。チーム初のベスト4はエースの復活が大きく作用したのは間違いなかった」
執筆者紹介:安藤隆人
日本列島、世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。育成年代を精力的に取材する“ユース教授”。主な著書は『走り続ける才能たち 彼らと僕のサッカー人生』『壁を越えろ 走り続ける才能たち』(いずれも実業之日本社)、『高校サッカー聖地物語』(講談社)など●【特設】高校総体2018
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