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今年こそ、選手権へ。注目世代の帝京が都1部リーグで破竹の5連勝!

ゲキサカ / 2018年9月10日 14時0分

 帝京GK白鳥、実践学園GK荒川京椰(3年)の好セーブもあって2-1のまま進んだ試合は後半14分、この日存在感を放っていた帝京・中島のビッグプレーで2点差に。カウンターから右サイドでボールを受けた中島が、抜群のスピードと馬力で相手DFとの1対1を制してエンドライン際まで切れ込む。最後はラストパスを佐々木が右足ダイレクトで難なく決めて3-1とした。

 その後、実践学園は10番FW村木龍晟(3年)、FW古川真人(2年)、FW佐藤恵允(2年)の強力アタッカートリオを同時投入。飲水タイム直後の25分には古川のカットインからスルーパスに反応した佐藤が右足シュートを決めて再び1点差とする。対して、司令塔のMF三浦颯太(3年)や佐々木が攻撃の起点となる帝京は、後方から前線を追い越してゴール前に入る左SB石井隼太(2年)やスピードで相手の驚異になり続けていた中島が4点目のチャンスを作り出したが、仕留めることができない。

 一方、試合途中に3バックから4バックへ移行して立て直した実践学園は前線の村木、古川、佐藤にボールを預け、そこから迫力のある攻撃。連続でのダイレクトプレーや村木のロングスローで帝京にプレッシャーをかけた。守備の柱・久保莞太(3年)やGK冨田篤弘(2年)を怪我で欠く帝京は我慢の展開となったが、梅木遼(3年)と鷲田優斗(3年)の両CBやGK白鳥、中村が奮闘。苦しい時間帯を乗り越えて、選手権予選準々決勝で対戦する可能性のある実践学園に競り勝った。

 帝京はバランスを崩して攻めに行ってしまう部分が見られ、日比監督は「(連勝しているが、)失点していることが気になる」と引き締める。また注目の大型FW赤井裕貴主将(3年)が8月に右足首骨折、靭帯損傷の重傷を負って選手権予選出場が難しい状況に。戦術変更も余儀なくされている。それでも「点獲ることよりも、守備とかチームために頑張れるように。あと、自分たちは夏に走り込んでいるので、走りとか体力というところでは他の高校よりも負けないで走り切りたいと思っています」と語るFW塩入がスピード、技術で新たな崩しのバリエーションを加え、チームは夏合宿などで徹底的に走り込んできた成果を示すなど楽しみな部分も多い。

 帝京の現3年生は、1年時から三浦や佐々木が先発機会を得るなど多くの選手がトップチームに絡んだ注目世代だ。それだけに、選手たちは周囲からの大きな期待を感じているが、三浦が「チーム内では自信とか、『オレら、強い』みたいにはなっていないのが連勝に繋がっている。力も結構抜けていて、オンオフも使い分けている」と語るように、チームに過信は見られない。上々の状態のチームは、まだまだ成長を目指していく。塩入は「自分たちの代で選手権に行きたいという気持ちがあります」。名門にとって、09年度以来の選手権出場は絶対の目標。プリンスリーグ昇格のチャンスも広げている帝京が破竹の勢いも持って勝負の秋を迎える。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018

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