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“史上最大級のインパクト”名古屋の救世主となった大学生MF相馬勇紀

ゲキサカ / 2018年9月20日 13時25分

今夏名古屋の特別指定選手として参加していた左からFW榎本大輝、MF児玉駿斗、MF相馬勇紀

 名古屋グランパスは15日に行ったJ1第26節でV・ファーレン長崎に3-4で敗れ、破竹の連勝が7でストップした。「相馬がいれば…」。名古屋サポーターの嘆き節が聞こえてくるようだ。

 ピッチでの躍動感は、まるでゴムマリが弾んでいるかのようだ。早稲田大のMF相馬勇紀(4年=三菱養和SCユース)が今夏残したインパクトは、特別指定選手としては史上最大級と言っても過言ではないほどの強烈なものだった。

 相馬は8月11日に豊田スタジアムで行った鹿島戦からベンチ入り。すると後半32分から早速デビューを果たすと、後半アディショナルタイム2分、カウンターからロングパスに追いついた相馬は、DF一人をかわしてマイナスクロス。FW前田直輝が決めるダメ押し点をアシストした。

 続く8月15日の横浜FM戦にも途中出場すると、同45分にFWジョーの頭にピタリと合わせるクロスを送り、決勝点のアシストを記録。チームを最下位から脱出させると、出場4試合目となった同26日の浦和戦では再び途中出場からジョーの2ゴールをアシスト。ゴールこそなかったものの、合計4アシストで、出場した5試合すべてを勝利に導いた。

 相馬に“今夏の衝撃”を振り返ってもらった。「上のレベルに行って最初はボールが来ないとか言いますけど、結果が信頼につながると思っていた。そういう意味ではデビューした時にアシストできたことが良かったのかなと思います」。

 一番手ごたえを感じたのは、浦和戦の4点目、後半34分にジョーのハットトリックをアシストした場面だという。左サイドでボールを受けた相馬は、エリア角から中に切り込むようにしてドリブルを開始。ファーサイドに走り込んだジョーの足もとにピタリと合う浮き球を入れた。「今までだったら内側を使っていた」というが、「パスが出てくるだろうなと動き出してくれた」とジョーの相手を外す動きなどワールドクラスの感覚を共有できたことで、より自信が深まったという。

 相馬の凄さという点では、横浜FM戦のアシストも見逃せない。決勝点が生まれる直前の後半42分、同じようにして右サイドを抜け出していた相馬のクロスはニアに構えていたGK飯倉大樹に難なくキャッチされてしまう。そこで相馬はその3分後のチャンスで今度はファーに蹴ることを選択。今度はしっかりと飯倉の触ることのできないボールを蹴り、ジョーの頭に合わせてみせた。「その前に何本か引っ掛かっていたので、あれは狙いました」ときっぱりと答えることができるあたりも、ただものではない。

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