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[MOM568]明治大MF佐藤亮(3年)_復活ののろし

ゲキサカ / 2018年11月1日 22時34分

関東リーグ戦では2年半ぶりのゴールを奪ったMF佐藤亮

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.27 関東大学L1部第18節 明治大4-0流通経済大 たつのこ]

 明治大のMF佐藤亮(3年=FC東京U-18)は、2-0とリードした後半26分から登場。そして終了間際のアディショナルタイム3分、MF森下龍矢(3年=磐田U-18)からのパスをエリア内で受けると、得意の左足で豪快にゴールネットを揺らし、ダメ押し点を奪った。

「明治のいつもの練習だったらシュートまで持っていくのも難しいくらい相手に寄せられたと思うんですけど、ボールを持った時にそんなに寄せてこなかった。自分の特長の左足もそこまで警戒されていなかったので、半歩かわしてシュートをファーに決めるイメージがあった。イメージ通りかなと思います」

 注目を集めたルーキーイヤーだった。佐藤亮は高校3年時、FC東京U-18で15年度のプレミアリーグを戦い16得点を記録。堂々得点王に輝いた。トップ昇格は見送られたが、U-18日本代表候補に選出されると、大学入学後の5月にはU-19日本代表(現U-21日本代表)に初招集。今ではFW旗手怜央(順天堂大)やMF三笘薫(筑波大)が注目を集めるが、当時、大学生はGK小島亨介(早稲田大)の2人だけだった。

 ただ、順風満帆かと思えたが、道のりは甘くはなかった。5月には専修大戦で関東リーグ初ゴールを記録したものの、大学サッカーの壁にぶち当たる。そして2年時の総理大臣杯の決勝では、先発のピッチに立ったが左足首を痛めて前半16分で負傷交代となった。

 当初は「病院に行かなくてもいい」と高をくくっていたが、なかなか回復に向かわなかったことで病院に行くと、「靭帯が8割くらい切れていた」。結果的に半年以上の離脱を余儀なくされ、今季開幕に間に合わせたものの、ポジションを空けて待っていてくれるほど、明治大のサッカー部は甘くはなかった。

 そして今年度の総理大臣杯でも試練が襲う。期間中、体調不良に悩まされると、決勝の前日に腹痛が我慢の限界を超えたことで病院に急行。尿膜管遺残症と診断され、2年連続で大会中の離脱を余儀なくされた。「本来であれば生まれてなくなっていく、おへその部分のものがなくならずに中にあり続ける病気で、決勝の当日にへその下を切るような、ちょっとした手術をしました。帰ってきてからも手術をして、年明けにまた手術をすることが決まっています」。

 そんな負の連鎖を断ち切るかのような2年半ぶりのリーグ戦ゴール。「今日みたいに自分がゴールを取って勝てれば一番いい。逆に自分が結果を出せば、チームが結果を出していけるんだなと改めて実感したので、そこは続けていきたいなと思います」と点取り屋としての本能も呼び起こされた様子だ。

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