「とにかく元気」。試合ごとに状態上げてきた海星、逆転勝ちで三重決勝進出!
ゲキサカ / 2018年11月4日 7時48分
[11.3 選手権三重県予選準決勝 海星高 2-1近大高専 東員町スポーツ公園陸上競技場]
第97回全国高校サッカー選手権三重県予選準決勝が3日に行われ、海星高と近大高専の一戦は、後半の2ゴールで海星が逆転勝ちをおさめた。海星は、10日の決勝で四日市中央工高と対戦する。
2年ぶり2回目の選手権出場を狙う海星の前に立ちはだかったのは、新人戦、インターハイ予選ともにベスト4まで進んだ近大高専。今予選の準々決勝では、前年王者・三重高を撃破するなど勢い十分な相手に対し、海星は落ち着いたボール回しでゲームの主導権を把捉した。
相手エリアでは、FW魏彰寿(3年)と鳥喰靖登(2年)にボールを預け、両サイドからのクロスでゴールを狙ったが、GK黒川純誉(3年)のセーブや、DF庄司稜成(2年)の跳ね返しに苦しみ1点が奪えず。前半20分にはFW武山祥人(3年)のパスから中央を抜け出したMF古谷琉奇(2年)に左足シュートを決められた。先制点を許した海星だが、35分には鳥喰のシュートがクロスバーを叩くなど見せ場も。青柳隆監督が「0-1ならOKという感じだった」と振り返ったように、焦りの色は見られなかった。
エンドが変わった後半は、近大高専が先に動く。FW中村榛(2年)を投入し、競り合いに強いFW前川幹宜(3年)を前線から右MFにスライド。海星がロングボールを入れた際は前川がDFラインに入り、跳ね返しを強化させたが、「ラインが下がり過ぎて中盤が間延びしたせいで、セカンドボールを拾われてしまった」(亀井俊彦監督)。海星はそうした隙を逃がさず、「前半の出来が良くなかったので、後半はギャップで受けることを意識した」というMF倉田人夢(3年)ら2列目が高い位置でボールを持つ機会を増やすと、後半5分にはMF清水俊樹(3年)がDF背後に入れた浮き球を魏がダイレクトで決めて、同点に追いついた。
ここからは準々決勝で激戦を繰り広げた疲労と緊張のせいで、足を吊る選手が続出した近大高専に対し、海星はフレッシュな選手を投入し、攻撃を活性化。17分には魏の左クロスから鳥喰がヘディングでゴールを狙った。そして、23分にはMF渥美海人(3年)のパスからゴール前を抜け出したFW黒田和也(3年)が冷静に決めて勝ち越しに成功。終了間際にも黒田がGKと1対1の場面を作るなど、最後までゴールを狙い続けた海星が2-1で勝利し、優勝に王手をかけた。
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