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播戸竜二がもたらした“化学反応”…FC琉球を栄冠へと導いた功績

ゲキサカ / 2018年11月6日 13時55分

「その中で選手全員が目標を持ちレベルアップしていると実感していますし、それが結果にも繋がっている。自分のキャリアがあとどのくらいあるか分からないですが、優勝という経験は人生で何度も経験できるものではない。一瞬一瞬を楽しんでいこうという気持ちでプレーしてきたつもりです」

 播戸の加入がチームに化学変化を起こさせたことは間違いない。絶対に妥協しない真面目な性格だからこそ飛ばし続けた強い檄。播戸はプロとしての姿勢を常に選手の間近で示してきた。抱えていた怪我も回復し、チーム専属のフィジカルコーチの指導により体にキレも徐々に取り戻してきた播戸は、これまで先発5試合を含む24試合に出場。2ゴールをマークし存在感を示している。

J3優勝シャーレを掲げる播戸竜二

 チームが強くなっていく一方で播戸にはもうひとつの使命が与えられていた。それは倉林社長も常に口にする「地域密着」を植え付けるということだった。

「今年の1月に沖縄に来たとき、地元の人や僕の知り合いにFC琉球について聞くと、名前は聞いたことあるが試合は見たことがないという人がたくさんいた。そういう中で僕に課せられたチャレンジは沖縄を盛り上げるということでした。そうなるために僕が思ったのは、一つひとつの試合を勝ち続け、沖縄県民と一緒に優勝という物語を見ようというものでした。今後、沖縄のサッカーを根付かせるためには勝つことが絶対重要だと思ってましたし、その積み重ねでJ3優勝ができた」

「おかげでメディアの方々もたくさん来るようになって、みなさんが見ている前で良いプレーをし、勝った試合が情報として流れていけばチームはもっと応援してくれる存在になると思う。J3優勝は沖縄のサッカーが根付く上での始まりであり、その後J2でどれだけできるか、そしてJ1に行けるチームとなれるか。J1で優勝できるクラブを作り上げるという気持ちを強く持ち続けて、沖縄県民の誇りとなるチームになってほしいですし、そうなるように僕らはこれからも走り続けていかなければと思っています」

「プロとは」という形を示し続けた播戸は、選手と沖縄に不足していたサッカーのエネルギーを注入し続けたことで大きな相乗効果をもたらした。闘争心と骨太の精神力を植え付けられた琉球の選手たちは2019年、いよいよJ2の舞台に立つ。

(取材・文 仲本兼進)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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