前後半でペース一転。バイタルの人数増やし、攻略した北越が新潟明訓に逆転勝ち!:新潟
ゲキサカ / 2018年11月5日 16時37分
[11.4 選手権新潟県予選準決勝 新潟明訓高 1-2 北越高 五十公野公園陸上競技場]
前半と後半は全く別の試合を見ているようだった。選手権新潟県予選準決勝の新潟明訓高対北越高の一戦は、前半は圧倒的な新潟明訓ペースであったのに対し、後半は全く逆の圧倒的な北越ペースで試合が進んだ。
ともにプリンスリーグ北信越に所属し、リーグの対戦成績は新潟明訓の2勝(3―0、3―1)。だが、「あそこまでやり方を変えて来るとは思わなかった」と新潟明訓・田中健二監督が語ったように、北越はこれまでのフラットな2トップから、エース小林心(3年)を1トップに置き、2年生のMF大井佑馬をトップ下に置く、4-2-3-1でスタート。FW庄内碧(2年)をベンチに置くなど、変化を加えて来た。
だが、前半はその北越の狙いを打ち消すほど、新潟明訓が迫力ある攻撃を展開した。新潟明訓は北越の4バックに対し、稲見直也(3年)と薗部太郎(2年)の2トップが徹底したプレスを仕掛け、さらにセカンドボールを回収すべく、高橋一誠(2年)と熊木唯人(3年)のダブルボランチも北越のダブルボランチに猛プレスを掛けた。これに北越の守備組織は完全にハマってしまい、ビルドアップが出来ない状況に陥ってしまった。
31分、新潟明訓は左サイドでスローインを得ると、稲見の特大ロングスローがファーサイドに飛び込んだCB落合毅人(3年)の頭に一直線に届く。185cmの落合の高い打点のヘッドが決まり、新潟明訓が先制をした。
その後も新潟明訓は181cmのMF石塚琉太朗(3年)、落合、184cmのCB斎藤優貴(3年)の圧倒的な高さを活かしながら、試合を優勢に進めたが、183cmのGK甲斐雅基(2年)を中心に北越が耐え凌ぎ、前半を1点差で折り返した。
北越にとっては前半を最少失点で終われたことが大きなプラスに作用した。ハーフタイムに「守備よりも攻撃面でアドバイスをした」と荒瀬陽介監督が語ったように、本来の狙いである攻撃の構築を再確認したことで、後半立ち上がりから北越の攻撃力が爆発した。
1トップ1シャドーにした狙いは、バイタルエリアの人数を増やすことにあった。両サイドからカットインするドリブルをきっかけに、高月創太(3年)と筒井隆斗(3年)のダブルボランチが前向きにバイタルエリアに進入することで、トップ下の大井を含めると、4〜5人の選手がこのエリアに入り込んで、得意のショートパスで崩して行く。
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