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前後半でペース一転。バイタルの人数増やし、攻略した北越が新潟明訓に逆転勝ち!:新潟

ゲキサカ / 2018年11月5日 16時37分

「バイタルエリアの人数が増えることで、相手のボランチやDFラインが食いつくので、1トップの自分がフリーになれる。高い位置でボールを受けて、自分から仕掛けても良いし、湧き出て来る1.5列目をシンプルに使って崩せると思った」。後半40分間はまさにこの小林の言葉通りの展開になった。

 開始早々の1分に小林がカットインから強烈なシュートを放ち、反撃の狼煙を上げると、勝負どころと見た荒瀬監督は9分に大井に代えて、庄内を投入。18分には左サイドハーフの河野一輝(3年)がカットインから裏に飛び出した小林へスルーパス。小林のシュートは新潟明訓GK竹内槙吾(2年)のファインブロックに阻まれるが、22分、バイタルエリア中央でボールを受けた高月が、右サイドから中央に入り込んでいたMF宮川共栄(3年)に縦パスを通す。宮川はさらにゴール前中央に潜り込んでいた小林にクサビのパスを打ち込むと、「僕に相手DFが一斉に食らいついて来ていたので、タメてから落としました」と、小林は背後から走り込んで来た筒井へ落とした。これを筒井が冷静に蹴り込んで、北越が鮮やかな崩しで同点に追いついた。

 さらに攻め手を強める北越は、36分、左サイドでボールを受けた庄内が反転からゴール中央に潜り込んだ途中出場のMF坂本元悠(3年)にクサビのパス。これを坂本が鮮やかなトラップで抜け出すと、GKとの1対1を制し、値千金の決勝弾を叩き込んだ。

 前後半でまったく逆の展開となった激戦は、2-1で北越が勝利し、有田光希(現・愛媛FC)を擁して優勝を果たした09年度以来となる9年ぶりの決勝進出を果たした。「9年前に選手権出場を決めたシーンをビッグスワンで観ていたので、凄く今はワクワクしています。決勝で勝たないと意味が無いので、この一週間を高く持ちたいと思います」(小林)。

 北越にとっては9年ぶりの悲願達成に王手を掛けた。一方で新潟明訓もこれで今年度の戦いが全て終わった訳ではない。プリンスリーグ北信越王者である彼らには、悲願のプレミアリーグ初昇格というとてつもなく大きな戦いが残っている。「選手権で負けてしまったのは悔しいけど、後輩達のためにプレミアリーグ参入戦は絶対に制して、これまでの先輩達が出来なかったことを成し遂げたい」。落合が涙ぐみながらもこう語ったように、新潟明訓サッカー部史上だけでなく、新潟県サッカー界のためにも重要な戦いだけに、気持ちを切り替えて12月の決戦に臨まんとしている。

(取材・文 安藤隆人)●【特設】高校選手権2018

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