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勝利への執念がぶつかり合った好ゲーム!PK戦を制した和歌山北が2年ぶりの全国へ:和歌山

ゲキサカ / 2018年11月21日 12時34分

和歌山北が激闘を制した

[11.18 選手権和歌山県予選決勝 初芝橋本高2-2(PK1-4)和歌山北高 紀三井寺]

 18日、紀三井寺公園陸上競技場で第97回全国高校サッカー選手権和歌山大会の決勝が行われた。2連覇を狙う初芝橋本高と、2年ぶりの優勝を目指す和歌山北高が対戦。両チームともに決勝までの3試合で合計14得点を挙げ、無失点のまま勝ち上がってきた。互いに勝利への執念と球際の強さ、攻守の切り替えの速さを見せ合ったゲームは、2-2でPK戦に突入。2本セーブした和歌山北がPK4-1で11回目の選手権出場を勝ち取った。

 和歌山北は、中村大吾監督が「相手選手1人に対して、2人でいく状態を常に作る」よう積み重ねてきた戦い方を前半から披露。初芝橋本の縦に入ってくる速さに対し、1人の選手が抑えに行くだけでなく、2人目の選手がカバーリングや挟み込みに行ったり、パスコースを消すポジションを取らせたりして連動性でカバーした。さらに「2人目の動きに合わせて他の選手もバランスをとるよう、試合中に何度も声をかけ」、守備のバランスを崩すことなく、前半は初芝橋本に1本のシュートも撃たせなかった。

 また、和歌山北は初芝橋本が素早くセカンドボールを拾いにくることに対しても、そのボールの移動中に中盤の選手たちをセカンドが拾える位置に移動させ、自分たちが回収。合言葉の1つにしていた「0秒切り替え」でスピーディーにアタッキングサードまでボールを繋ぎ、前半32分にFW楠見歩希(3年)がこぼれ球から先制点を奪った。

 しかし、後半に入って和歌山北のリズムが崩れた。ハーフタイム中に「ファイトする姿勢が見られない」と、阪中義博監督に喝を入れられた初芝橋本が立ち上がりから執念深くボールを奪いにいった。すると5分、ボール奪取からFW岡村修哉(3年)が左サイドを突破し、FW小川諒悟(3年)がゴールを奪い、初芝橋本が1-1と同点に追いついた。

 後半24分には初芝橋本の1人が退場になっていたが、「攻守ともに10名になったことを感じさせず、前にどんどん攻めてくる。ゴールを奪われた後は相手の勢いが増していたので、受け身になってしまった部分はあったと思う。“2対1の状況を作る”というところへ戻るのに時間がかかった」(和歌山北・中村監督)。80分間で勝負がつかず、1-1のまま10分ハーフの延長戦にもつれ込んだ。

 延長戦に入り、和歌山北は「攻撃的な選手を一気に3人投入し、得点を狙いにいった」(中村監督)ものの、先にゴールを奪ったのは「前にきたところを狙って、岡村を中心に速攻を仕掛ける」(阪中監督)算段だった初芝橋本。延長前半アディショナルタイム2分、今大会でこれまで出場がなかったMF名願央希(2年)がゴールを挙げ、逆転に成功した。

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