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[清宮×外池]早稲田大優勝記念特別対談vol.4 監督に求められるセンス

ゲキサカ / 2018年12月3日 23時4分

大先輩の清宮氏の前でも堂々と自分の意見を述べていた外池監督の姿が印象的だった

 結果を出すのは選手たちだ。しかしその結果は指揮官によって大きく変わることがある。監督にとって一番必要なことは何なのか。清宮克幸氏が強調する「『場』を作ること」とは――。

▽vol.1スローガン『ドライブ』誕生
▽vol.2相馬事件
▽vol.3「90人面談」「パワハラ問題」

<監督とは場を作る仕事>

清宮 「監督は『場』を作ってあげることが仕事ってよく言うんだけど、試合に出れない選手の場を作るという意味では、学生シーズンの最後にBチームとCチームの内ゲバ(※)をやっていた。その試合をワセダの一年で一番熱い試合と呼んでいて、ホームページでは、ワセダの本当のファンだったら、決勝の前日の内ゲバを観に来てほしいと呼びかけていた。実際、平日の夜にも関わらず、上井草のグラウンドに2000人くらいの人が集まってくれたんだ」

※ゲバ=「ゲバルト」の略。日本では学生運動が盛んになった時代に頻繁に使われ、ドイツ語で威力や暴力を意味するが、紅白戦の意味合いで使われている。

外池 「まさにゲバですが、今年からア式でも紅白戦をゲバと言うようにしたんです。最初はみんな戸惑っていて、『ゲバって何ですか?』からスタートしたんですけど、今では部内の競争という意味を理解して使っています」

清宮 「そう、普段は部内のライバルに勝てばチームを上がれるというゲバなんだけど、最後のゲバというのは、ワセダのラグビー部で、もっと言えば人生で最後の試合だから、両チームとも倒れるまで力を出し切るんだ。だから本来ならBチームが30点差つけて勝てるはずなんだけど、接戦、時にはCチームが勝つこともあった。そういう『場』を作るのが監督なんだよね。試合に出れない4年生の姿を見て、下級生たちが試合に出ることだけがすべてじゃないと気付く。それが次の年に必ず生きてくる」

外池 「僕もマネジメントという言葉で監督を理解しています。ただJリーグに行くだけじゃなく、活躍、そして代表を狙える選手になるような環境にしてあげることが大事なのかなと。そしてサッカーを辞めた後にどう次に変わっていくものを示してあげられるか。それが自分の次の段階のテーマにあるんですけど…」

清宮 「でもまだ考えるのは早いよ(笑)。何年やるかは自分の中でプランがあるんだろうけど、失敗する中で見つけて行くことが大事。俺だってまずは1年1年が勝負だと思っていたんだから。あとは俺の場合、いろんな協力してくれる人がいたのが良かった。結果が出ると応援者もより応援しやすくなるし、もっとやりたいことが自由にやれるようになっていくから、チームが強くなることに繋がっていくんだよね」

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