激アツの攻防戦はドロー決着。8位死守の三菱養和、9位・桐光学園のプリンス関東残留はプレミアプレーオフの結果次第に
ゲキサカ / 2018年12月9日 20時18分
対して、三菱養和は後方から正確にボールを繋いで攻撃を組み立て、190cmFW栗原イブラヒムジュニア(2年)と180cmFW竹内駿斗(2年)の2本のターゲットを活用。余裕を持ってボールを収めていた栗原のポストプレーからサイドへ展開し、「きょうはいつも以上に点獲りたくて、点獲る気満々だった」という冨久田やMF宮本康生(3年)が仕掛ける。桐光学園はFKやCKを与えてしまうシーンが増加。MF今野息吹(2年)のロングスローも交えて攻める三菱養和は宮本のシュートなどで桐光学園の守りを脅かしていた。
そして後半3分、三菱養和は前半から高精度のキックを見せていた左SB廣川虎太郎(3年)の右CKから中央のCB渡辺大貴(3年)がヘディングシュートを決めて同点。大声を出して盛り上げていたサブ組の下へ駆け寄った渡辺を中心に養和イレブンが喜びを爆発させた。
プリンスリーグ関東残留をかけた一戦は非常にアツく、拮抗した展開に。ホームの三菱養和が攻め込むたびに会場は盛り上がったが、桐光学園も責任感強いプレーを続けるCB望月駿介主将(3年)やCB内田拓寿(3年)を中心に1対1、カバーリングの部分などで踏ん張って見せる。そしてカウンター、サイド攻撃からセットプレーを獲得。突き放すチャンスを作り出した。
1-1のまま迎えた後半40分、三菱養和が決定機を作る。寄せの甘くなった相手の隙を突いてボールを動かすと、左サイドの廣川からパスを受けた冨久田が右足シュート。だが、ゴール右隅を突いた一撃は桐光学園GK北村公平(1年)がファインセーブで逃れる。三菱養和は直後の右CKをファーサイドで折り返し、廣川がゴール至近距離から左足を振り抜く。だが、これもGK北村がビッグセーブ。マジメで着実に成長してきているという1年生守護神の好守でピンチを逃れた桐光学園は、逆に阿部の突破から西川がチャンスを迎えるなど1点と勝利を目指した。そして、終了間際にもチャンスを作ったが、ゲーム主将のCB遠藤光(3年)を筆頭に全員でシュートコースを消し続けた三菱養和がゴールを死守。1-1で最終節を終えた。
桐光学園は9位に終わったものの、選手権予選後の3試合を無敗。鈴木勝大監督は「踏ん張れるようになった」ことを認めていた。ここから切り替えて12月30日開幕の選手権全国大会に集中。屈指の好カードと目される大津高(熊本)との1回戦から全国制覇への挑戦をスタートする。
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