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指揮官脱帽の失点も…冷静に戦った大宮ユース、東海大仰星から3点奪って1年でプレミア復帰へ

ゲキサカ / 2018年12月17日 10時25分

大宮ユースがプレミアリーグ復帰へ

[12.16 プレミアリーグプレーオフ2回戦 東海大仰星高1-3大宮ユース 広島一球]
 
 16日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2018 プレーオフ2回戦が行われ、大宮アルディージャユース(関東3/埼玉)が3-1で東海大仰星高(関西1/大阪)を撃破。無念の降格から1年でのプレミアリーグ復帰を決めた。

 大宮ユースにとって盤石のゲームというわけでは必ずしもなかった。序盤からペースを握ったのはプリンス関西王者の東海大仰星。MF藤川直己(3年)を中心に、力強さに正確さも伴った攻撃で大宮ユースを押し込んでいく。一方の大宮ユースは、得意のポゼッションプレーからゲームを支配する時間帯も少なく、劣勢に見えた。

 ただ、大宮ユースのベンチは冷静だった。

「ウチはずっと立ち上がりが良くないのが課題で、今日もその課題が出た。ただ、いつも良くないので、『ああ、いつも通りだな』という感じでした」(丹野友輔監督)

 ちょっとうまくいかないくらいで動じない。これはベンチだけでなく、ピッチ上の選手たちも同じだった。大宮ユースDF森侑里(3年)は「(良くない出来でも)後ろが守っていれば、いつか前が取ってくれるだろうと思っていたので」と振り返る。そもそも東海大仰星が「本当にタフな相手だと思っていた」(丹野監督)からこそ、劣勢の展開も受け入れられた。

 データ上の裏付けもあった。「今年のウチは前半引き分け以上で9割勝っている」(丹野監督)。前半の半ば過ぎから徐々に盛り返して決定機も作り、0-0のスコアでハーフタイムという流れは、まったくネガティブではない。そうした受け止め方だった。

 もっとも、後半14分の失点はさすがに誤算ではあった。「見事にやられた」と丹野監督が脱帽したセットプレー。東海大仰星は、中での巧みな動きと連係でマークを外したDF前島匠(3年)がニアで合わせ、そのこぼれ球を大宮ユースDFがクリアし損なったところを自ら再シュート。泥臭くゴールネットを揺らし、先制点を奪ってみせた。その後もMF美藤倫(2年)のミドルシュートがバーに当たるなど、試合の流れは東海大仰星に傾いたかに見えた。

 しかし、この失点から大宮ユース側にも火が付いていた。それまでは慎重に試合を進めたい選手と、もっとアグレッシブに攻めたい選手がピッチ上にいるように見えたが、これで後者の側にベクトルが揃う。キャプテンのFW吉永昇偉(3年)を軸とする大宮ユースの猛反撃が始まった。

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