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障がい者と健常者の交流イベントを23日に開催。20年間現場で走り続ける”女神”の願い

ゲキサカ / 2018年12月21日 7時0分

「E's CAFE」のガラスに元日本代表監督・岡田武史氏、JIFF会長の北澤豪氏、元日本代表GK川島永嗣の直筆サイン

 日本障がい者サッカー連盟(JIFF)は23日に、サッカーを通して障がい者と健常者の「心のバリア」を取り除くことを目的に、東京・多摩市のフットサルステージで「JIFFインクルーシブフットボールフェスタ2018」を開催する。同連盟の副会長をつとめる神一世子(じん・いよこ)氏は、同フットサルステージに隣接するカフェ「E's CAFE」を経営している。

「障がいのある人ひとつとっても、見た目でわかる人もいれば、外見ではわからない人もいて、それは実際にコミュニケーションをしないとわからない。だからこそ、いろんな人たちと定期的に混じわえる場所が必要だと考えています。23日もそうした場になってほしいと願っています」

 神副会長が日本で初めて障がい者就労支援事業として運営するスポーツカフェ&バーをオープンしたのは昨年3月。何がきっかけになったのだろうか。

「障がい者サッカーの中でも脳性まひの人がプレーするCPサッカーのサポートを1999年ごろから続けてきました。障がい者のスポーツは週末にボランティアやNPOの活動などで作られてきましたが、日常に楽しむ場がなかった。働く場についても、普通に会社に勤める人もいるんですが、それ以外はお掃除や軽作業など黙々とやる作業が多かったりします。何か人前に出て明るく元気に仕事ができる場も作りたかったんです」

 CPサッカー日本代表のオランダ遠征に帯同したとき、カフェのヒントを見つけた。

「オランダの選手たちの一日が理想的でした。グループホームでみんなで生活し、昼はカフェで働く。近くにある芝生のグラウンドで毎日練習できる。日本では芝生のグラウンドを先に見つけようとすると、郊外になってしまい人が集まらないので、働く場所の確保を優先しました。『E's CAFE』は、フットサルコートに隣接していますが、そのコートの運営会社には、CPサッカーの大会開催に協力してもらったつながりなどもあり、コートがあるフロアの一角を借りることができました」
昨年のイベントの模様。300人が参加した
 障がい者を支援するようになって20年近く経つ。なぜ障がい者を支援する仕事に就いたのだろうか?

「自分が選手だったことはないんですが、出身地横浜市の市制記念事業として少年サッカーチームをキャンプへ連れていくボランティアに参加してサッカーに興味を持ちました。その後、新聞で『障がい者サッカーのボランティア募集』という記事を見かけて、サポートをはじめたのがきっかけです。募集を呼びかけたのは、のちに結婚することになる私の夫でした」

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