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槙野が語るロシアW杯秘話「俺たち6人が戦犯扱いされる怖さもあった」

ゲキサカ / 2018年12月22日 9時0分

―レギュラーのままでは気づけなかったことがあるということですか?
「もし、あのまま監督交代がなかったり、監督が交代しても試合に出られていたりしたら、自分が今まで知っていたサッカー観のままだったと思うし、知りたかったことを手にすることもできなかったと思います。綺麗事かもしれないですし、もちろん試合に出られればそれも自分の経験になったと思いますが、出られなかったことで多くのものを手に入れることができました。それは試合に出たとき以上のものです。自分の武器として今後のサッカー人生にすごく役立つと思っています」

―「出なかった」と謙遜していますが、グループリーグ3戦目のポーランド戦に先発しました。
「W杯のドロー抽選が行われてからの半年間はレワンドフスキのプレーを頭に叩き込んでいましたから、なんとかチームが次のステージに行くためにという思いで、準備してきたことをグラウンドの上でしっかり表現しようと思っていましたね」

―ポーランド戦は勝ち点などで日本が有利な状況ではありましたが、それでもグループリーグ突破はまだ決まっていませんでした。プレッシャーもあった中で大会初先発したメンバーたちはもっと評価されるべきだと思います。
「西野さんは1、2戦目から先発6人を代えたのですが、この6人の選手たちで実はちょっとしたコミュニケーションがあったんです。『やらなきゃいけないね』というのもそうなんですが、一方で『まさかここで俺たちを使うか』という声もあった。『俺たちがここで結果を残さなければ戦犯扱いされる』という怖さもあった。最終的に6人で話したのは『俺たちが今できる最大限のことをなんとしてでもやり遂げよう』ということ。そのコミュニケーションがあって、6人の結束力はより深まっていました」

―槙野選手、酒井高徳選手、山口蛍選手、宇佐美貴史選手、岡崎慎司選手、武藤嘉紀選手の6人ですね。
「ポーランド戦の3日前ぐらいの練習から、西野さんから『次の試合は大幅にメンバーを変更する』という話をチーム全体で聞かされていましたし、実際に練習の中でもそういう選手がチョイスされていました。ですから6人の中では次はそういうチャンスがあるなということは分かっていました。普段とポジションの違っていた酒井高徳選手や、(久々の先発となる)宇佐美選手も出ましたし、正直に言うと『このタイミングで俺らかよ』という思いもありました。でも、考えたのはやっぱり『この舞台を楽しもう』とか、『こういうタイミングでチョイスされた俺たちが結果を残して先のステージに行くほうがよっぽど難しい。だからこれはすごいチャンスだよ』ということです」

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