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“30分限定”でチャンス量産も…法政大FW上田綺世「もっと圧倒しないと」

ゲキサカ / 2018年12月22日 20時6分

チャンスを量産したFW上田綺世(2年=鹿島学園高)

[12.22 インカレ決勝 法政大1-0駒澤大 駒場]

 超大学級のスーパーサブが42年ぶりの快挙を導いた。法政大FW上田綺世(2年=鹿島学園高)は左肩を痛めていた影響で、今大会は後半の30分間を目安とした“時間限定”出場。決勝戦では同15分からピッチに立つと、エースの登場で勢いに乗った法政大はそこから決勝点を奪い取った。

 初戦の新潟医療福祉大戦で負傷し、その後の3試合はベンチスタート。長山一也監督は「スタートで出る力を持っている」と能力を認めつつも、「途中出場で流れを作ったり、勝負を決めるようなゴールを決めたりするのは、法政大だけでなく世代別代表でもしてきたこと」とスーパーサブ起用を続けてきた。

 1年目から期待を寄せてきた指揮官の思惑どおり、準々決勝の関西学院大戦(◯3-1)ではクロスに飛び込む形でビッグチャンスをつくると、準決勝の順天堂大戦(◯2-1)では貴重な先制点をマーク。先発の座はFW松澤彰(3年=浦和ユース)に譲ったものの、2大会連続の決勝進出に大きく貢献した。

 そうして迎えた決勝はパワフルなサッカーが持ち味の駒澤大が相手。出番はスコアレスでの後半15分、これまでと同じく松澤との交代で訪れた。「試合展開的に足りないので、流れを少しでも引き寄せられれば」と積極的に前を向く姿勢を見せ、巧みな反転からのシュートで何度もチャンスもつくった。

 すると後半27分、勢いに乗った法政大はFWディサロ燦シルヴァーノ(4年=三菱養和SCユース)のゴールで先制。リードを最後まで守り切り、大学史上3回目の優勝にたどり着いた。昨季の準優勝の雪辱を晴らす結果に、上田も「僕のおかげかどうかは分からないけど、出てから点が生まれてよかった」と喜んだ。

 自身にとっては昨夏の総理大臣杯以来となる全国タイトル。当時は決勝戦でゴールを奪い、華々しいルーキーの活躍に注目が集まった。「僕がいるのは4年間だけど、その経験を2回もできてうれしい」。インカレ制覇は42年ぶり。1年次から名門のエースを担ってきた21歳は、歴史に名を刻んだことを素直に誇った。

 とはいえ、無得点に終わった自身のプレーには満足しなかった。「決めに行って外れているので自分の実力。今は後悔はしていないけど負けていたら後悔していたはず。4年生の頑張りで優勝できた。自分も年を重ねてそう行った存在にならないといけない」。まだ2年生だが、チームを背負う覚悟をのぞかせる。

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