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デフサッカー日本代表FW林滉大が来春、ドイツのクラブに挑戦。現役日本代表では史上初!

ゲキサカ / 2019年1月1日 7時30分

ドイツ挑戦を表明した林滉大

聴覚障がい者によるオリンピック(通称・デフリンピック)が2021年に開催されるが、そのアジア予選が今年11月に控える。日本代表の中心として期待されるFW林滉大(亜細亜大経済学部4年生)が今春、日本代表FW大迫勇也などがプレーするサッカー大国・ドイツで挑戦することが明らかになった。林が挑むのはドイツの下部リーグ。4月に複数クラブの入団テストを受ける準備を水面下で進めている。

「前回(2017年の)デフリンピックが、今回の挑戦を考える上で大きな転機になったと思います。予選リーグのイタリア戦で、引き分けでも初の予選突破ができたのですが、2-0と勝っている状態から負けてしまった。国内では体格のハンデを感じずにいい勝負ができたとしても、世界との戦いになると体の面で太刀打ちできないことを痛感したんです。自分はゴールを決める選手なので、ヨーロッパでプレーして、ヨーロッパの選手に対する慣れや経験を日本代表に還元したいと考えました」

 過去ブラジルに短期留学した日本のデフサッカー選手はいたが、現役の日本代表がヨーロッパの強豪国に挑戦するのは史上初。ドイツはデフサッカー界でトルコ、ウクライナに次いで世界トップ3に入る。しかも林が挑むのはデフのクラブではなく、健常者のクラブ。なぜあえて健常者のクラブに挑もうと考えたのだろうか。

「僕が思うに、日本の健常クラブを目指すのも、ドイツの健常クラブを目指すのも同じかなと感じています。僕が日本の健常クラブにいたときもコミュニケーションの『壁』は存在していて、これまでその『壁』を少しずつ壊していきました。スムーズなコミュニケーションをとることが難しいのは日本でもドイツでも結局、同じかなと思っています。それに、ドイツにはデフのクラブが50ぐらいありますが、日本は10クラブ前後しかない。サッカー大国のドイツでサッカーの文化そのものも学びたい。(大迫など)そういう選手とやれるようになるかどうかはわかりませんが、挑戦したい気持ちはあります」

 林の挑戦を、フリマアプリの「メルカリ」がサポートする。12月にクラブワールドカップに出場した鹿島アントラーズなどもサポートする同社は、世界で活躍することを目指すアスリートの支援を行っており、現時点で10人の障がい者アスリートを雇用。練習に集中して取り組めるように、フレキシブルな勤務形態を提供している。

「次のデフリンピックにむけて自分のレベルを高めたくて、プロフェッショナルなアスリートとして雇ってもらえる会社を探す中でメルカリと出会いました。会社の方が『メルカリは世界を見ている』とおっしゃていましたし、僕も世界を見ている。そこでマッチしました。今、ドイツ語も1日2時間勉強しています。リスニングができれば覚えるのも早いかもしれませんが、それができないので、本を買って見ながら勉強しています」と語る目は輝いている。

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