1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

ひるまぬ丸岡が前回8強の米子北を撃破!粘り強い守りから“得意の形”でV弾

ゲキサカ / 2019年1月2日 20時16分

勝利を喜ぶMF小林晃喜(3年)ら丸岡イレブン(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 全国高校選手権2回戦 米子北0-1丸岡 駒沢]

 丸岡高(福井)が堅守で米子北高(鳥取)を1-0で完封。1回戦で全国総体ベスト4の東山高(京都)を破ったのに続き、前回大会ベスト8で高校年代最高峰プレミアリーグにも所属していた米子北に競り勝った。丸岡は3日に、3回戦で日本航空高(福井)と駒沢陸上競技場で戦う。

 堅守とハードワークで粘り強い守りから試合のペースをつかむ丸岡が、好守にバランスがよく、かつ推進力に勝る米子北の攻勢をどう凌ぐか。それがこの試合のポイントだった。我慢を強いられるのは丸岡。だが、苦しくとも80分間を耐えうる忍耐力と集中力には丸岡にはあった。

 丸岡の小阪康弘監督は言う。「奪われて前に運ばれて…。うちにとっては嫌な戦い。米子北さんの方がゲーム運びは素晴らしかった」。だが、そうなることは織り込み済みだった。「米子北さんの圧力にどれだけ耐えられるか。そして跳ね返してのセカンドボールをどれだけ取れるか。特に前半は風下だったので相手の佐野海舟君(3年)に拾われてスルスルっと抜かれないように常に3~4人で囲んでシュートを打たせないようにしました」と、対策を明かした。

 常に数的優位な状況で守る。それには相応の運動量やポジショニング、読みと判断が求められる。丸岡の選手たちに派手さはないし、ミスも皆無とはいえない。だが、大崩れしなかったのは、自分たちのできることとできないこと、そしてすべきこととすべきでないことがチームとして明確に共有されているからか。なにかチームに通底する図太い芯が迷いのないプレーから見て取れる。「ボールを動かして、というサッカーは全国では通用しない。前2枚にボールを預けて押し上げていくサッカーを徹底しました」と指揮官は語った。

 一方、米子北の中村真吾監督は「全員攻撃、全員守備という点で同じようなタイプ同士の対戦。攻守の切り替えが大事だと思っていました。裏に抜け出すなどチャンスになりかけていましたが…、そこからのフォローやカバーが少なかった。個でやろうとしすぎた面があったかもしれません。もっと攻撃に厚みを出していれば…。丸岡さんの守備は粘り強かった。ダブルボランチの運動量は多く、DF4に対し、サイドの選手も中に絞ってしっかり守ってきました」と、相手を称えた。

 後半、風上に立った丸岡は堅守を維持しつつ、切り替えの早さでチャンスをつかむ。21分には中盤のカットからショートカウンター。MF宮永任(3年)からパスを受けたFW田海寧生(2年)がGKと1対1になるが、ここは米子北のGK長崎勇也(1年)が決死の飛び出しで得点を許さない。そして25分。「裏へのボールは狙っていこうとずっとやってきた」(小阪監督)という丸岡の形が出る。右サイドからMF馬場脩介(3年)がクロス。これを途中出場のMF川中浩夢(1年)が右足ダイレクトで合わせ先制に成功した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください