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「冷や飯を食って」掴んだ初出場、佐賀・龍谷の冬は16強終幕…黒木主将はもう一つの“決戦”へ

ゲキサカ / 2019年1月3日 22時27分

「自分たちも最弱世代と呼ばれた」という黒木は後輩たちに思いを受け継ぐ。「次の2年生たちは氷河期とか呼ばれているけど、最弱から一番良い結果を残せた。まずはそれぞれが自分に打ち勝つこと。全員がチームのことを考えて、全国を目指していけば、結果は掴めるんだということを伝えたい」と力を込める。

 また、太田監督も「いきなり全国ベスト8に入るより、まだ成長できるほうが良い」とさらりと述べ、今後の戦いに闘志を燃やす。「僕は全国制覇を目指しているので、ここでは満足していない。でも、ここまでの年代はよくやってくれた。朝から晩まで、本当によくやってくれた」と選手たちを称えた。

 なお、黒木にはこれからもう一つのビッグイベントが待っている。「自分はプロサッカー選手になりたいので、強豪校に入るために大学の一般入試があるんです」。選手権期間中は勉強が手つかずのため「いや、ヤバいっすね」と本音もこぼしたが、徐々に学業と向き合う覚悟をつくろうとしている。

 太田監督は九州各地から集まった選手たちを評した際に「親元を離れてきた子の覚悟がないと成長はない。龍谷が強いから龍谷に行くという感覚で来た子はあまり伸びない。俺は何がなんでも上手くなるぞ、成長するぞという子は成長が早い。その覚悟が中途半端な子は選手権登録の30人に入っていませんよ」と述べていた。

 沖縄からやってきた黒木は新チームの主将に選ばれ、左サイドバックの主力を担った存在。30人の中でも精鋭中の精鋭だ。「責任感が強い子なのでキャプテンになってさらに成長してくれた。キャプテンに僕の仕事を与えたことがチームが成長した一番の要因だった」(太田監督)。そう評される男ならば、目の前の大きな試練も乗り越えられるはずだ。

(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2018

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