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「ずっとサッカーを辞めようと思っていた」徳島DF井筒陸也の決断、24歳で会社員&アマ選手の道へ/ロングインタビュー第1回

ゲキサカ / 2019年1月7日 16時37分

 いろんな挑戦をしていく中でいろんな経験をして、その中で『自分が何なのか』を分かっている人間が一番強いと思ってます。なのに、ずっと同じ場所にいると『徳島ヴォルティスの井筒です』という肩書きになってしまう。徳島ヴォルティスでこういうプレーができます、こういう立場にあります、という話になると、外形的なものばかりに依存してしまいます。

 全然違う世界に飛び込む時って、『実際、井筒は何ができるのか』ってことが問われます。ビジネスの場でも『サッカーでやってきたものって何なのか』ってことが問われる。そこで『はい、左足でビルドアップできます』って言っても、じゃあそれが何なのか。積み上げてきた努力の質なのか、チーム内で必要とされていることをやってきた成果なのか。自分がサッカーでやってきたものはアイデンティティなので、それを他の分野にしっかり引き継いで…という作業を早くやってみたいと思いました」

—しかし、Jリーガーという肩書きのほうがメリットもあるのでは?
「『サッカー選手なのに考えているよね』というポジションは取れていて、それはかなり得でした。普通にやっていたら会えない人に会えたりしたし、それはサッカーという切り口を持って語れるから。でも、どこまで行っても『サッカーの中では』というポジションでしかないんです。実際に『井筒陸也がどうなのか』とはかけ離れていて、サッカー選手というラベルが取れた時にどうなるのかが問われると思っています。自分には『所詮サッカー界の中では…』という部分と、そうでない部分があると思うので、これから試していきたいです。

 また、サッカー選手としてのメリットは、いま作っているオンラインコミュニティの中にJリーガーもいるので、そっちに任せればそのメリットは担保できるかなとか思っています。これから僕がビジネスで得ることはそっちに還元できるし、逆にサッカー界が今どうなっているのという話はそっちからもらえる。自分はこれからJリーグを離れるけど、Jリーグのことが分からなくなるということにはならないと思うし、もしJリーグの力を使いたかったらそっちにお願いできればと思っています」

—Jリーガーというブランドを捨てることに迷いはなかったんですか?
「そういう意味では、ツイッターを見るのが好きだったので、練習から家に帰った後、ずっと更新されないのにシュパシュパやって時間を過ごしていたんです。でも、ずっとこんなふうにやってたらダメになるなと思って、ツイッターのアプリとか全部消して、スマフォでは見られないようにしました。

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