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ブラインドサッカー日本代表・高田敏志監督の告白「僕がメダルを目指す本当の理由」

ゲキサカ / 2019年1月9日 7時0分

 昨年12月の代表合宿でも、中央を固める相手の守備を崩すことを想定した練習で、中央でボールを持った選手が、サイドにいる選手の足元ではなく、選手の前方に広がったスペースにパスを出し、そこに走らせる練習を繰り返した。普通のサッカーに見られる光景だ。高田監督はブラサカにおける常識にとらわれず、どこまで選手たちの可能性を広げるられるか、という戦いにも挑んでいる。
練習前後のフェンスの設営、片付けも自ら手伝う
「国の管轄で専用ピッチを持ち、年間200日間活動するブラジル、アルゼンチンと比べると環境はプロと少年サッカーぐらい違う。でもそれは言い訳にすぎない。我々は与えられた環境で金メダルを狙う。与えられた環境の中で力を出すのが日本人のよさだし、金がないけど勝った、というほうがカッコいいでしょ」

 普段からそう明かす高田監督は、与えられた環境の中で選手と日常的に接する工夫をしている。選手の体調管理やトレーニング内容をリアルタイムで把握するため、ラグビーW杯で南アフリカから奇跡の勝利をあげた日本代表・エディ・ジョーンズ監督が採用したクラウドサービス「ONE TAP SPORTS」を導入。さらに、代表合宿こそ月1回、2~3日だが、合宿以外の平日に選手たちが仕事などを終えた後の夜の時間を使い、平日練習も週に数回実施。グラウンドを借りるために頭を下げ、選手を集め、他の代表スタッフと手分けして選手個々の課題克服に取り組み、世界の強豪との差を埋める努力を続けている。

「去年は、GKとフィールドプレーヤーの主力4人につぐ、5番手、6番手のサブ組を引き上げられませんでした。寺西一、日向賢の底上げを図りましたが、まだこちらが思うレベルには来ていない。ここからはベテランの佐々木康裕や、若手の21歳、丹羽海斗、15歳の園部優月あたりも加えて、サブ組の残り4枠を競争してもらう環境を作りたい」

 12日からはじまる今年最初の日本代表合宿に先駆け、10日にも平日練習を始動する見通し。ブラインドサッカーのプレ五輪イヤーがまもなく幕を開ける。

(取材・文 林健太郎)
●障がい者サッカー特集ページ

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