初戦から切り替え、完封の権田「ミスを取り返すポジションでもない」
ゲキサカ / 2019年1月14日 8時1分
[1.13 アジア杯F組第2節 日本1-0オマーン アブダビ]
完封勝利に安堵した。日本代表のゴールを守ったのは2試合連続でGK権田修一(鳥栖)。森保ジャパンの正GKの座を射止めた背番号12は「とにかく勝つことが大事で、2勝したことが大事」と、何よりも2連勝で決勝トーナメント進出を決めたことを評価した。
9日のトルクメニスタン戦(○3-2)では無回転気味のミドルシュートを決められ、先制点を許した。普段のJリーグとは異なる公式試合球の特徴もあり、相手のシュートを褒めるべきゴールだったが、権田自身は「自分としては止められたシュート。自分のミスで失点した」との思いが強かった。
だからといって「今日、それを取り返そうというポジションでもない」と、反省こそあれ、気負いはなかった。「簡単に言ったら、やられるときはやられる。終わったことはしょうがないし、実際はそんなになかったけど、あるとしたら(初戦の)映像を見たオマーンがミドルシュートを蹴ってくる可能性があるから、その準備をするぐらい」。いい意味で気持ちを切り替え、第2戦のゴールを守った。
前半20分にはカウンターからゴール前で1対1のピンチを招いたが、冷静に対応。前に飛び出していったところをFWムフセン・アルガッサニにかわされたが、シュートコースは角度がなくなり、枠を外れた。この日、センターバックでDF吉田麻也とコンビを組んだのは20歳のDF冨安健洋。国際Aマッチ4試合目の冨安と7キャップ目の権田と、いずれもフル代表での経験は浅い。
守備陣の連係はまだまだ詰めていく必要があるが、「1試合1試合、重ねるごとにお互いのことは分かっていくと思うし、良くなっていかないといけない。良くなるんじゃないかと今日やって思った」と手応えを感じたのも事実。「相手のGKがよく止めていたし、僕らは(失点を)ゼロに抑えることに集中していた。勝てて良かった」と納得の表情だった。
(取材・文 西山紘平)
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