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“ビデオ判定”連発しすぎ…? アジア杯導入1日目で起きたVAR事例を考えてみた

ゲキサカ / 2019年1月25日 14時47分

日本対ベトナム戦、MF堂安律が倒されたシーンをモニターで確かめる主審

 アジアカップは24日、準々決勝1日目を行い、大会史上初めて採用されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が2試合で3回の介入を行った。過去には度重なるテストの末、3試合に1回の割合が適切だという結論が出ているが、その目安を大幅に超過した形。昨夏のロシアW杯と同様、導入初期の不安定な基準が浮き彫りとなった。

 今大会では準々決勝からVARの運用が開始。UAE・アブダビ首長国内のザイード・スポーツ・シティー・スタジアムに専用ルームが設置され、VAR1人、アシスタントVAR2人の計3人がモニターを通じて各会場の試合を眺め、ピッチに立つ主審のミスジャッジに助言を行う仕組みとなっている。

 VARは「明白かつ確実な誤審」にのみ介入するというルールとなっており、さらに対象となる事例は①得点②PK③一発退場④人違いの4要素だけ。なお導入1日目は日本代表対ベトナム代表、イラン代表対中国代表の2試合が開催され、1試合目は①得点と②PK判定、2試合目は①得点に関する介入があった。

【事例1】日本対ベトナム ①得点
 アジア杯史上初の介入事例となったのは日本対ベトナム戦の前半24分、日本代表MF柴崎岳の左CKにDF吉田麻也がヘディングで合わせた場面だ。シュートはネットを揺らし、日本の選手たちはベンチ脇に集まり歓喜に沸いたが、すぐに主審はプレー再開を制止。ピッチ脇モニターのもとへ向かった。

 ここで争点となったのは吉田がヘディングをした直後、ミートしなかったボールが吉田の腕に当たったこと。すなわち、ハンドリングの反則があったのではないかという介入だ。主審は映像を入念に確認した後、両手の指で長方形を描くジェスチャーを見せて判定を訂正。結局、ゴールは認められなかった。

 しかし、この判定には疑問も残った。まず吉田の行為はハンドリングだったのかという点。「意図的にボールに触れる行為」が反則だとされるが、吉田の腕はジャンプの事後動作として適切な位置にあり、不自然な意図を感じさせるものではなかった。加えて、その見逃しが「明白かつ確実な誤審」かという点でも不明確だった。

【事例2】日本対ベトナム ②PK
 2度目の介入が行われたのは後半8分、MF原口元気の縦パスを受けたMF堂安律がPA内でドリブルをしかけ、DFブイ・ティエン・ズンにスライディングで倒された場面だ。当初、主審はファウルの判定を下さず、ベトナムGKがボールをキャッチしたことで試合は続けられたが、約2分後にプレーが切れた場面でVARの介入があった。

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