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日本高校選抜候補が選考試合。思うように行かない中で試される柔軟性

ゲキサカ / 2019年1月26日 20時44分

4本目16分、高校選抜候補は右サイドから切れ込んだFW宮崎純真(山梨学院高→甲府)が右足シュート

[1.26 練習試合 日本高校選抜候補 0-2 東海大]

 日本高校サッカー選抜候補は選考合宿(静岡)3日目の26日午後、東海大と練習試合(25分×4本)を行い、0-2で敗れた。日本高校選抜は4月に欧州遠征を実施し、第57回デュッセルドルフ国際ユース大会(ドイツ)に参加。候補選手たちは幾度か人数を絞られながら、3月までかけて欧州遠征メンバー18名の座を争う。今回の選考合宿は27日まで。最終日の27日には山梨学院大と練習試合を行う。

 25分ハーフの“高速ゲーム”で実施されるデュッセルドルフ国際ユース大会同様に1本25分で行われた大学生との練習試合。短時間勝負のゲームで前線からハイプレッシャーを繰り出して来る東海大に対し、高校選抜候補の選手たちは慣れない3-6-1、4-3-3の可変システムで、守備組織、ボールの運び方などに戸惑いながら試合を進めることになった。

 1本目は右のシャドーに位置するMFバスケス・バイロン(青森山田高3年)とWB松尾勇佑(市立船橋高3年)のところから仕掛けるシーンが幾度か見られた。だが、全体的にスペースへのダイナミックな動きや1タッチのパスが少なかったほか、配球役の3バックが上手く相手との距離を取ることが出来ず、苦しい形でのポゼッションが続いてしまう。

 それでも丁寧にボールを繋ごうとした結果、低い位置でボールロスト。22分には中盤でボールを失い、混戦からPAに仕掛けられた結果、PKを献上してしまう。これを東海大FW砂金大輝(2年=暁星国際高)に自ら決められて失点。2本目はMF武田英寿(青森山田高2年)らが意識的にサイドチェンジを増やし、右WB後藤裕二(矢板中央高3年)がスペースを突くシーンやFW染野唯月(尚志高2年)が抜け出しから左足シュートを放つシーンがあったが、ゴールには結びつかなかった。

 選考ゲームで思うようなプレーができないことはスタッフも想定済み。朝岡隆蔵監督(市立船橋高)は「(選考の一つとして)柔軟性や吸収力、反応を見ている」という。各チームで活躍し、高校選抜候補に選出されたタレントたちだが、個々の強みを発揮するだけでなく、自チームと異なる戦い方に対して頭の中で切り替えて順応、修正しようとチャレンジしているかどうかも重要。高校選抜の活動の中で貪欲に成長しようとし、できることの多さを示した選手が欧州遠征メンバーに食い込んでいきそうだ。

 練習試合3本目は立ち上がりにGK八井田舜(岡山学芸館高3年)が連続でビッグセーブ。接点の勝負でも劣勢を強いられた高校選抜候補はピンチを増やしていたものの、八井田が奮闘して失点を免れる。そして、攻撃面では左DF豊島基矢(青森山田高3年)のサイドチェンジからバイロンが鋭い切り返しでDFを振り切り、チャンスを演出するシーンもあった。

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