ダエイに並ぶ大会8ゴール、長友は敵エースを警戒「チーターみたい」
ゲキサカ / 2019年2月1日 23時15分
新記録樹立は絶対に阻止する。アジアカップ準決勝のUAE戦(○4-0)で1得点を決めたカタール代表のFWアルモエズ・アリ(アル・ドゥハイル)は今大会通算8ゴールで、元イラン代表のFWアリ・ダエイ氏が持つ大会記録に並んだ。日本戦で得点すれば大会新記録となるが、日本代表としては当然、相手のエースを封じることが優勝への近道となる。
DF長友佑都(ガラタサライ)は「FWの選手が速い。チーターみたい」とアリを警戒する。「しなやかで、体がしなりながら走る。シュートも上手い」。今大会8ゴールは伊達ではない。UAE戦でも左45度の位置から正確なミドルシュートをゴール右隅にねじ込んでおり、その決定力は高い。
UAE戦だけでなく、準々決勝の韓国戦(○1-0)も見たという長友は「後ろを5枚にしたり、4枚にしたり、システムを変えてくる」と指摘。UAE戦は4バックだったが、韓国戦やグループリーグ最終戦のサウジアラビア戦(○2-0)では3バックを採用しており、日本戦もどんな形で臨んでくるか読みづらい。
カタールは今大会6試合すべてが無失点と鉄壁の守備も誇る。「守るところを分かっている。固めてカウンターから一発で決める速さがある」。教訓として挙げたのはロシアW杯決勝トーナメント1回戦のベルギー戦(●2-3)。2-0から追いつかれた日本は後半アディショナルタイム、自分たちのCKから電光石火のカウンターで逆転ゴールを許した。
「攻めているときがピンチ。ベルギー戦もチャンスだと思って、しめしめと思っていたら、すごいカウンターでやられた。その経験を生かしたい」。一瞬の隙が命取りになることは身を持って体験してきた。W杯初のベスト8進出の夢を打ち砕かれた“ロストフの14秒”。7か月前の苦い記憶を糧にアジア王者を奪還する。
(取材・文 西山紘平)
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