[新人戦]新主将・森が攻守で牽引。新生・四日市中央工が三重決勝へ
ゲキサカ / 2019年2月3日 7時48分
[2.2 三重県高校新人大会準決勝 四日市中央工高 3-1 津工高 四日市中央工高G]
平成30年度三重県高校サッカー新人大会の準決勝が2日に行われ、四日市中央工高と津工高が対戦。MF森夢真主将(2年)の先制点を皮切りに3得点を奪った四日市中央工が3-1で勝利した。
四日市中央工は、24年に渡ってチームの指揮を執ってきた樋口士郎前監督が選手権最後に退任。今大会から、OBでコーチを務めてきた伊室陽介監督による新体制がスタートした。前任の樋口監督から目指すサッカーは大きく変わらない。伝統の継承という色合いが強いスタイルの中で、この日の序盤に見せたのは今年らしい前線からのアグレッシブなスタイルだ。
昨年までは「最初の5分間は絶対に負けないという気持ちでガンガン行く」(MF浅野快斗、2年)のがチームのルールだったが、身体能力が高い選手が揃う今年はその時間帯を10分に延長。この日もキックオフと同時に、高い位置からの守備と奪ってからのサイド攻撃で津工を圧倒した。
中でも特筆すべきプレーを見せたのが、津工のキーマンであるMF山田新士(2年)らに積極的な守備を続けた森とMF角田瞬(3年)によるダブルボランチだ。「2人がエネルギッシュに行けるから高い位置から奪いに行けるし、後ろもラインを上げられる」(伊室監督)というメリットとともに、チームが目指す方向性をプレーで示すかのような動きで仲間の背中を押した。
押し込みながらも1点が奪えないまま時間が進む中で、仕事をしたのも森だった。序盤から守備意識を強めたせいで、前線に飛び出す機会が少なかったが、前半28分には攻撃で見せ場を演出。DF土江晃貴(2年)が左サイドをオーバーラップすると、PA中央のFW有馬玲穏(2年)にボールを展開。チャンスと見た森は、3列目からパスを呼び込むと、PAの外から右足シュートを決めた。
この1点で勢いづいたチームは、後半も攻勢を仕掛けた。6分には浅野がPA中央で有馬からのパスに反応。「普段なら、あんな所は狙えない。ボールが来た瞬間、気持ちで”狙ったれ”と思った」と振り返る一撃を、ゴール左隅に突き刺した。ここからは交代カードを積極的に切りながらも攻撃の手を緩めず、35分には途中出場のFW高木良磨(1年)が技ありのシュートを決めて3点差に。アディショナルタイムに自陣でのミスから津工FW山中笙太(2年)に1点を返されたが、3-1で快勝した四中工が決勝行きを決めた。
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