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[新人戦]“テクニカルトライアングル”軸に流動性高いサッカーを展開、高知が頂点に:高知

ゲキサカ / 2019年2月6日 15時9分

後半15分、右SB壬生椎成(左から2人目)のゴールを喜ぶ高知高イレブン

[2.3 高知高校新人戦決勝 高知西高 0-1 高知高 日高総合運動公園]

 平成30年度第2回高知県高校サッカー冬季大会(新人戦) 決勝は高知高対高知西高のカードとなった。FW楠瀬海、野島唯暉と西森亨弥のツーシャドーの前線のテクニカルなトライアングルを軸に、ショートパスを駆使して崩しにかかる高知。それに対し、アンカーの府川拓渡の展開力から左の岡本青龍、右の宮崎祥亘の両サイドハーフの仕掛けからゴールを狙う高知西の図式で始まったこの一戦は、前半は両者譲らずの白熱した攻防戦となった。

 だが、徐々に高知がペースを握り出した。その流れを生み出したのは、前述した“テクニカルトライアングル”だった。野島と西森が相手のギャップに顔を出して、アンカーの吉尾慎太郎やDFラインから縦パスを収めると、鋭いターンと抜群のキープ力でタメを作る。それに対し、楠瀬がDFラインの裏を狙いながらも、時には2シャドーに寄ってボールを受けては、周囲にシンプルにはたいたり、自らドリブルで狙うなどリズムを変えながら仕掛けた。

 さらに楠瀬がポジションを落とすと、2シャドーがそのまま前に出て、2トップとトップ下の関係になって、楠瀬がゲームメイクをするなど、変化に富んだ仕掛けの前に、高知西の守備陣は後手に回った。

 後半に入ると、さらにギアを上げて来た高知は、9分に右サイドハーフの畠中颯斗がボールを受けると、オーバーラップをして来た右SB壬生椎成にパス。壬生の折り返しを野島が狙うが、これはDFがブロック。同13分にも右サイドを破った野島のクロスに壬生が合わせてゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定。それでも15分、西森がドリブルで仕掛けて相手DFを引きつけてから壬生へラストパス。壬生が強烈なシュートを放つと、ボールはGKの手をすり抜けてゴールへ。高知が先制に成功をした。

「1点で満足するな!」。高知・高橋秀治監督の檄に呼応するように、さらに攻め手を強めた高知は21分に左CKから、ファーサイドで長身CB小黒大翔がヘッドで合わせるが、これはサイドネット。31分に西森から左サイドハーフの都築楓太がシュートを放つが、高知西GK石川敦也がファインセーブ。追加点こそ奪えなかったが、最後まで攻撃的な姿勢を貫いた高知が1-0で勝利し、新シーズン最初のタイトルを掴み獲った。

「自分の判断を大事にしています。選手達の判断を重要視し、緩急と駆け引きを持ってやらないと、このようにフィジカルでは劣る選手達が生きないし、大人になってサッカーを楽しめないと思うんです」。

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