[新人戦]昨年はプリンス未勝利、県内無冠。苦難の時期にも腐らず、「光が見えるまでやり続けた」鹿児島城西が九州制覇!!
ゲキサカ / 2019年2月19日 18時36分
[2.19 九州高校新人大会決勝 鹿児島城西高 1-1(PK5-4)大津高 大津町運動公園球技場]
鹿児島城西が8年ぶりV! 平成30年度第40回九州高校(U-17)サッカー大会(九州高校サッカー新人大会)は19日、決勝戦を行い、大会連覇を狙う大津高(熊本1)と鹿児島城西高(鹿児島1)が対戦。1-1で突入したPK戦の末、5-4で勝った鹿児島城西が8年ぶり2回目の優勝を果たした。
過去2年間は県内無冠。特に現2年生が先発の大半を占めていた昨年のプリンスリーグでは鳥栖U-18に1試合で16ゴールを奪われるなど、鹿児島城西は2分16敗、総得点9、総失点98という成績で最下位降格に終わっている。
それでも、最上級生となった彼らは、1月の県新人戦で3度先制される苦しい戦いを試合ごとに成長しながら勝ち抜いて鹿児島タイトルを奪還。そして、九州大会でも戦いながら成長を遂げ、決勝トーナメントでは今年プリンスリーグ九州で戦うことのできない日章学園高(宮崎1)と筑陽学園高(福岡2)に勝利し、決勝ではプレミアリーグ勢の大津も下して「城西は強い」と示すことに成功した。
決勝戦は強い雨の影響でピッチ中央に水たまりもできる悪コンディション。パスが思うように繋がらない中で、ともにロングボールを活用しながらの割り切った攻撃でゴールを目指しあった。
先制したのは大津だった。前半10分、MF佐藤悠平(2年)の右足FKのこぼれ球に右サイドで反応したMF藤井瑛斗(2年)がクロス。これをCB立野航海(2年)が頭でゴール右隅にねじ込んだ。大津は近隣の同校から同級生たちが応援に駆けつける中での決勝戦。雨中での応援を楽しみながら、大声援を上げる同級生をゴールで大いに沸かせた。
この後、試合は拮抗。大津はボールへのアプローチが速く、簡単には前線にボールを入れさせない。鹿児島城西は右クロスを左WB飯野修司(2年)が競り勝ち、ゴール前のMF山縣聖大(2年)にボールが入るシーンもあったが、なかなかチャンスの数を増やすことができなかった。
後半、鹿児島城西はトップ下の山縣を前線へ移して前への圧力を強める。前線で宮城が健闘し、飯野が非常に力強い動きで競り合いを制していた。また、1ボランチのMF桑原滉(1年)がセカンドボールを拾う部分、相手を外してからボールを動かす部分などで存在感。そして、セットプレーを増やすなど、相手にプレッシャーをかけ続けた鹿児島城西が同点ゴールを奪う。
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